講演会のお知らせ:12月2日(日)13:30〜

皆さま、こんにちは。
今日は講演会のお知らせです。

日時:12月2日(日) 13:30〜
場所:三重県総合文化センター
入場料:500円 (高校生以下は無料)

ではでは、会場でお待ちしております。
安希

P.S 先日、読者の方に進めていただいた「アウシュヴィッツの歯科医」という本を読みました。とてもいい本でした。ナチス支配下の強制収容所や虐殺を描いた作品は、紙、映像共にたくさんありますし、名作と呼ばれるものも数多く出回っていますが、個人的には「夜と霧」よりも余韻の大きい、長く記憶に残るであろう作品でした。専門的な分析があるわけではないし、メッセージ性があるわけでもないし、読者にショックを与えるようなグロテスクさや残虐性を追求しているわけでもないですが、著者の見ていた光景、体験していたこと、その時の気持ちが、一人の人間の経験としてリアルにイメージできた。“お兄さんがスイスチーズを抱えて現れた場面”なんて、うかつにも涙が止まらなくなりましたし・・・。
不思議だなと思うのは、こういう作品は時間が経っても忘れないということです。例えば、この1ヶ月間に読んだ本の中には、タイトルを見ただけで内容が推測できるような分かりやすい構成の本(主に新書)も何冊かありましたが、現時点で内容が思い出せる本は実は一つもありません。タイトルと雰囲気は覚えてるんですが、「どんな本だった?」って聞かれたら説明できないです。一方で、並行して読んでいた「アウシュヴィッツの歯科医」や、それ以外の「読むのに時間がかかった単行本」は、割としっかりと覚えているんですよね。私の記憶の仕方が、映像や音や匂いといった五感経由に偏っているからかもしれませんが、読書中に頭に浮かんだ光景や聞こえてきた会話だったら、例えば10年後にその話を振られても、かなり細かいところまで説明できる自信があります。今回勧めていただいた「アウシュヴィッツの歯科医」は、そういう意味でも、私にとってはとてもいい読書体験になりました。あと、翻訳も親切というか、重くならないような読みやすい文章にしてもらっていたので、サクサク読み進めることができました(翻訳ものは、すごく読みやすいものと、すごく読みづらいものに分かれる傾向があるので・・)。装丁と全体のトーン(翻訳の文体も含めて)も、ぴったりな感じでしたし。オススメです。

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