NPOの存在をもっと知ってもらう必要があると思いまして・・

皆さま、こんばんは。
安希@日本です。

先週は久しぶりに東京に行って、友だちに会ってきました。もちろん、仕事の打ち合わせもしてきました。なかなか面白い打ち合わせもあれば、「?」な打ち合わせもあって、まあそれはいいのだけど、久々に会う友だちの話の、まあ面白かったこと!! 一応サラリーマンの友だちも一名いましたけど(でも、今月はキルギスへ、来月はウガンダに出張するらしいっすよ、彼女は。笑)、あとは全員、何して生きてるのかよく分かんないんだけど、ちゃんと生きてるっぽい非サラリーマンの友だち一同でした。久しぶりの日本での飲み会でしたが、「日本、おもろいやん!」って思いました。

で、話の内容もいろいろだったんですが、だいたいは身の回りで起きている個人的な体験が「社会問題」に結びついているような話題で、ノンフィクションの物書きやってる身としては、なんていうかその・・・ネタだらけ! でした。(ごちそうさまです)そして、社会問題に直結する話題が多かったせいか、話を聞いている途中で何度か衝動的に口にした言葉がありました。

「あっ、だからそれは『N女の研究』にも書いたんだけど」

例えば、小さな会社を経営している友人の話。小さな子供がいる従業員が、子供が熱を出すたびに会社に来られなくなるので、現場を回すのが大変になってきたとのこと。従業員の側も辛いでしょうけれど、経営している側もかなりしんどそうでした。その会社では、在宅ワークも全然オッケーだし(ただし、会社で使っているソフトやシステムの関係で、全て在宅からやるというわけにもいかないらしい)、会社で託児ができないか検討したこともある(ただし、会社の規模が小さいので法的に無理だったらしい)、子育てだけでなくその他の福利厚生の面も含めて、従業員の個別の事情には理解のある会社です。それだけいろいろ手を尽くそうとしているのに、従業員だけでなく雇用者の側も、いわゆる「育児と仕事の両立」の壁で苦しんでいるということでした。

話を聞いていて、あれれと思いまして・・・これって、NPO法人「フローレンス」に連絡したらいいんじゃないか? と。(大阪だったら、NPO法人「ノーベル」へご連絡を) つまり、熱を出した子どもを専門に預かってくれる「病児保育やってるNPO」のことを話したんです。そうしたら、「そんなサービスがあるのか?!」と、その場でググってくれまして、会社としても、女性従業員が支障なく働き続けてくれるなら、それに越したことはないというので、例えばNPOに支払う月々の会費ぐらいは会社から出すよ!とのこと。こういう会社が増えてくるだけでも、状況は変わっていくと思います。ただ、そのためには、そういうサービス(活動)があることを知ってもらわないといけません。そこで、何とか知ってもらう手はないかな・・・という思いも込めて書いたのが『N女の研究』でした。

それ以外にも、無業者の問題であったり、社会問題が起きてくる背景を考える中で「どうやってお金を稼いで、それを使ったらいいのか」みたいなことを、学校でしっかり教えた方がいいんじゃないか、とか、社会福祉に関係する話が身近なところからいろいろ出てきました。そういう話を聞いていると、やっぱり言いたくなるんですよ。

「そういう課題に取り組んでるNPOがあるよ」 って。

それからDVシェルターの話にもなって、海外のシェルターと日本のシェルターの運営力の差や、今まさに問題になっている「世代交代ができない」「活動を若い世代に引き継げない」という、女性問題に取り組む市民団体が抱えている問題などが浮き彫りになってきまして・・・。

「ああそれ、まさにN女の取材中に問題になってたことなのよ!」 って話になりました。

その問題の根底にあるのが、旧世代と新世代の「職業観」や「運営方法」の差です。だからこの10年ぐらいの間に出てきた「経営力を重視したNPO」の存在を知って欲しくて、そういうやり方へシフトできれば、若くて有能なスタッフだって参入しやすくなるし、プロ意識を持って活動を引き継いでいってくれるのではないか、という思いから、新しく出てきた「NPO」と「そこで働く女性たち」について書いたのが『N女の研究』だったわけです。

NPOや非営利セクターで働いている人たちを数年間に渡って追いかけてみたわけですが、痒いところに手が届いている活動というか、社会の死角になっているところ、システムとシステムの隙間を、こんなに柔軟な発想と行動力で埋めている人たちって、すごいなぁと感動しましたし、その活動を少しでも多くの人に知ってもらいたいと思いました。それで本を書いたんですが、う〜ん、まだまだ知られていないですね・・・。

無業の若者の就職支援をしているNPO「育て上げネット」のスタッフの言葉が思い出されます。働きたいけどきっかけが掴めなくて無職だった若者や、ニートや引きこもりの子供を抱えて悩んでいた親御さんが、「育て上げネット」にたどり着いた時におっしゃるそうです。

「こんな支援があったのなら、もっと早く知りたかった。もっと早く知ってれば・・・」って。今からでも遅くないです。広めましょう。知ってもらいましょう。

ではまた、ごきげんよう。
安希

追伸: N女の研究が電子書籍になりました。こんな団体があって、こんな活動があって、あれが問題で、と、全部説明して回るのは大変なので、興味のある方は本買って読んでください。(笑)

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4件のコメント

  1. ああ…安希さんお久しぶりです、更新嬉しいです。

    今大学の授業でも、地域社会教育(子供向けの)に携わるNPOについて調べていたので、すごくタイムリーにNPOという単語を見て興味をそそられました。本、絶対買います。

    通学の電車の中で毎日安希さんの本を読んで、自分のやると決めたことはやり遂げる、立派な大人になろうというモチベーションを高めてます、安希さんの本は前向きで、読んでて力が湧いてきます。今はBeフラットに改めてハマってます…笑笑

    お忙しいとは思いますが、また講演会など開いてくれたら嬉しいです、その時は駆けつけます。いつも大きな感動をありがとうございます。安希さんのような大人になれるように、勉強頑張ります!

    1. こんにちは。晴れて大学生になられたのですね!受験勉強からの解放、おめでとうございます! 

      地域にいる子どもたちの支援にも、本当にいろんな形があって、各市民団体、NPOの方々が日々奮闘されているようですね。私も興味を持っている分野です。
      「N女の研究」の中にも、大学時代からNPOなどの活動に携わって、新卒や第二新卒でNPOへ就職された方たちが出てきます。咲桜さんくらいの年齢の方にも参考になる話があるのではないかと思います。(本の宣伝みたいでアレですが・・・笑)

      NPO関係の講演会ですと、8月末に一つありますね。北海道だけど・・。笑
      埼玉でも予定しています。来年だけど・・・。笑

      他にも講演予定が決まりましたら、またブログで告知させてもらいますね。
      ではでは、熱中症に注意して、楽しいサマーをお過ごしください。

  2. うーん、NPO、なかなかいいですね。
    「こども食堂」とか、「目の前にお腹を空かした子供がいる。食べさせてあげなくちゃ」と、ビジネスではないところからスタートする。

    どーせ、理想的な社会なんてできるわけないです。
    出来るところは、やってあげましょう、応援しましょう!

    むずかしいのは、アメリカのアーミッシュとか、日本ではヤマギシ会とか、あるいは宗教団体といったクローズドソサエティとの対決、強烈な誘惑が、近い将来にやってくるのではないかということです。

  3. 「N女の研究」 作品としては浮き上がり感が少しありましたが視点はなるほどと感心しました。NPOの世代交代は難しいらしく、誘われて顔を出してみるとどこもどのイベントも顔ぶれが同じ。団塊世代のお楽しみ感がぬぐえない。主張の似かよりもあって混乱します。
    若い人のNPOが生まれてきていることの安堵感を「N女」でやっと実感しました。
    海外のNPOの状況はどうなのでしょう。
    Social Businessも含めて価値ある社会の形成に目を向けていかないと自分たちの将来がとても危ういと感じています。

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