大学院を終えて、帰国しました。

皆さま、こんにちは。
安希@日本の自宅からのレポートです。

香港大学大学院での修士課程が終わりましたので、先週日本に帰国しました。一つも授業をサボることなく、提出課題も99%提出し終え(意図的に一つだけ書かなかったエッセイがありましたが、それ以外は一応全部やりました)、全てのテスト類を受け終えました。卒業できたのかどうかはまだわかりませんが、この際、どうでもいいと思っています。

今学期は、5つの授業(うち一つは、卒業制作)を履修しました。3つの授業は、先生にも恵まれて、色々な思考を巡らせるいい機会になったと思っています。3名の先生に関して素晴らしかったのは、「コミットメント」です。先生の中に「3ヶ月でこれを教えよう」という目標があったこと。授業の準備をしてきてくれたこと。毎週決まった時間に授業に遅れずやってきて学生にコミットしてくれたこと。修士レベルの学生でも「なるほどね」と思考を巡らせることができるレベルの話をしてくれたこと。そして何より、学期の途中で授業を投げ出したりしなかったという点で、最後まで頑張って教えてくれたなと思っています。(入学する前は、先生が授業に来るとかというのは、当たり前のことだと思っていたのですが、大学の常識ではそうではなかったんですよね。大学って一般常識から完全に外れてて、そういう意味では興味深い体験となりました)

残り2つの授業は、「授業放棄」を理由に裁判を起こしたら勝てるんじゃないかというレベルのお粗末な授業でした。学期中、先生が2回しか来ない、4回しか来ない、学期中に先生が蒸発(国外転居)してしまうなど、むちゃくちゃでしたが、そうしう学校世界のストレスともやっとおさらばできるんだと思ったら、嬉しくて涙が出てきます。先生に言いたかったこと、不満は山ほどありましたが、最後までグッと口を閉じて、自分から授業を投げ出すようなことだけはしないようにという気持ちでやり遂げた9ヶ月間だったので、この段階で「腹立たしかった過去」について書くのはやめておくことにしましょう。(笑)思い出したくもないです。

なんども辞めたいと思った大学院。金の無駄遣いだったと思うし、それ以上に時間や仕事面でのロスは非常に大きかったと思います。でも、最後まで通ってしまいましたね。最後までやったことが正しかったとも思わないけれど、途中で辞めていたら、それはそれで多くのロスを抱えて、辛い気持ちを味わっただろうとも思うので、今は、まあ、いいか、という気分です。

辞めなかったことでよかったと思うのは、「辞めずに最後までやろう」と言ってくれた人たちの励ましに、最後まで続けるという形で応えることができたこと(そういう必要があったか、なかったかの議論はおいておくとして・・)。このブログからも、励ましてくださった読者さん、いらっしゃいましたね。辞める辞めないに関係なく、そういう励ましをもらうって、そんなにしょっちゅうあることではないですから。ありがたいことだったと感謝しています。

もちろん、学校にもすごく励ましてくれたクラスメイトがいます。「たとえ辞めたとしても、どんな道を選ぼうとも応援するけれど、でもあなたがいなくなったら、本当に寂しい」と言って、家に招いて美味しいご飯をたくさん食べさせてくれたり、笑わせてくれたりした友達がいます。こんな歳になって、大学院で親友ができたわけですから、そのことを考えると、この9ヶ月240万円の大学院生活を「ムダ」の一言で片付けることはできないです。

学校は色々苦しかったりもしましたが、学校の外でできた友人たちの存在も大きかったと思います。せっかく香港にきたんだし、こんな面白い友達もできたんだし、最後までやればいいじゃんか、楽しんだらいいじゃんか、という気持ちにさせてくれた友人たち。学校の外の世界がなかったら、おそらく中途退学して日本に戻っていたと思います。修士課程ということでもちろん勉強が目的だった今回の留学でしたが、香港に滞在する意義を与えてくれたのは、そうした周りにできた人のネットワークだったという気がします。

そして、よくよく考えてみたら、ノンフィクション・ジャーナリズムの世界なんて、人的ネットワークが全てじゃん?って。教科書で学ぶことなんて、プロの世界では役にたたんよ、っていうのが結論です。(笑)

そして最後に、日本から「どういう結果になってもいいと思うけど、でも、できるなら最後までやったら?もうあと少しだし(笑)」という微妙な、そしてこちらの混乱に配慮した暖かいメッセージを送り続けてくれた日本の友人たちに感謝します。
いろいろご迷惑もおかけしまして、すみませんでした。去年の今頃、東京を去る前に暖かい励ましと共に送り出してくれた友人たちに言いたいのは、え〜っと、そのうち反省会やりますので、よろしくです。

日本に帰ってこられて嬉しいです。今はとにかく、仕事がしたいです。9ヶ月も原稿書かずにいるなんて、やっぱり自分には無理だな〜って、心底思いましたし、香港大学というエリート大学のジャーナリズム学部から世界的大手メディアへの就職を目指す若者たちと9ヶ月も一緒にいたことで、なんていうか、自分の中にある雑草魂にまた猛烈に火がついちゃった感じはありますね。

香港大学大学院ジャーナリズム学科での日々は、すごく悔しかった
この悔しさを燃料にして、またバシバシ新しいプロジェクトをやっていこうと思います。
(やりたいことはいっぱいあるから!)

今は、もう、それだけです。

ではまた、ごきげんよう。
安希

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5件のコメント

  1. Aki,
    I am very sorry to hear that you regret your 9 months with us at the JMSC. We want every student to have a good experience, to learn some of the tools that will help them in their journalism careers, to use our network of contacts to find jobs and freelancing opportunities, and to meet new friends and colleagues.

    When there are problems, I encourage students to come and talk to me and see what we can do. As Director, I have a completely open door policy for students — my door is literally almost always open. And we often make special accommodations for students who have special needs or requests. I recall you and I talked just once, in my office, when you were considering dropping out of the course last autumn. I convinced you to stay and come see me if you had additional problems. I don’t believe we ever talked again, so I was not aware of your disappointment with our program.

    We rely heavily on adjunct instructors who are working professionals and give some of their time to teaching. We did have two problems last semester with two of our adjunct instructors — one got very ill and was unable to complete her course, and the other, who you mention in your blog, was transferred from Hong Kong to Singapore. But in each case, there were always substitute instructors, guest lecturers or instruction remotely. And for the teacher who was ill, we gave a series of make-up classes in May, led by myself, so no student missed any class hours, and many told me later they appreciated our efforts in the make-up classes. Within any teaching organization, particularly one that relies heavily on outside adjunct teachers, there will be problems, and we try to deal with those as they arise and make sure our students get what they paid for.

    We also have a rigorous feedback and evaluation system. Midway through each semester, I meet with representatives of the MJ student group to hear any problems or concerns, and I move to address any concerns in the second half of the semester. We also encourage all students to fill out detailed course evaluation forms at the end of each semester, including rating teacher performance. We take those seriously and use that feedback to change course curriculum, and even whether to continue using certain adjuncts.

    While I am sorry you had a disappointing experience, I remain very proud of our Master of Journalism program and what we have accomplished. Our graduates are now working in top journalism jobs in places like The New York Times, Bloomberg, CNN, The Financial Times, The Wall Street Journal, The South China Morning Post, Reuters and Forbes, to name a few. We have a dedicated, international team of professors and lecturers, and we are adding more now as we expand our programs. In the past year, we have established new partnerships with media outlets like Agence France-Presse, Asia Sentinel and Quartz/Atlantic Monthly, and with tech companies like Google (where we are a part of the Google University Network) and Facebook, where we are partnering on a news verification project. We are also expanding our partnership with GIJN, the Global Investigative Journalism Network, which has its Hong Kong office based with us here at JMSC.

    In short, I’m very excited about what we have done, where our graduates are working, and where we are going in the future.

    I was in Tokyo last week, where I had a chance to visit Sophia University and Waseda University, and I learned about the Waseda Chronicle and some of the exciting things they are doing with investigative journalism in Japan. Since ours is an international program, with students from more than a dozen countries, I am keenly interested in getting more students from Japan interested in our Master of Journalism program. If you are reading this, I encourage you to check out our website, call us for more information, or come visit us in Hong Kong and see for yourself. And then consider applying.

    This is an exciting time to be a journalist, and a great time to be in Hong Kong. Come join us!

    Keith Richburg, Professor
    Director, The Journalism and Media Studies Centre
    The University of Hong Kong
    richburg@hku.hk
    Website: jmsc.hku.hk

    1. Dear Keith,

      Thank you for leaving a message here. This is just my personal opinion baste on my very personal experience, but I disagree with what you just wrote. I hope the program was worth spending some time, money and effort for other students.

      Best,
      Aki

  2.  まずは大学院卒業おめでとうございます、、、って今頃かよ!すみません。大丈夫ツイッターも見てますよ。FBとインスタも何とかしたいと思っています(技術的に困難が、、、)
     まあ、物事のとらえ方は人それぞれ、立場上言わなければならない人もいるし、でも言わなければ、と思ったことは言うべきです。そして、転んでもただ起きないあきさんですから、絶対プラスになって返ってきますって。(年寄の説教か?間違いない)
     それはそうと、共謀罪通りましたね。そういえば、参議院選挙のことで、あきさんのブログに確かコメント書いたと思って、見てみると、2016年7.14、ほぼ1年前?ええ~あれからまだ1年?
     「それにしても、皆さんやっちゃいましたね。ブリグジットじゃないですが、もう後戻りできないでしょう。すでに憲法無視しまくっている指導者の皆さんは、しばらくおとなしくしていても、ますます好き勝手放題するでしょう」とか
     「10年後は、かなり違った社会になっているのではないでしょうか。もちろん前近代的な国に逆戻りして。なにしろ八紘一宇が跋扈し、ナチを信奉するサブリーダーがいるのですもの。これ、悲観的ではなく、結構現実的だと思っています」なんて、結構あたっていると思いません?でも、10年は遅すぎる、3年かな、2020、イスタンブールと争ったオリンピックの年にはきっと。
     ブレグジットも迷走中だし。なんといってもこの国では、メディアの劣化がひどいですね。であればこそ、真のジャーナリズム、ジャーナリストが必要なのだと思うのですが、山口某などという鬼畜がジャーナリストと呼ばれてしまう、情けなさ。
     でも、これもそれも、結局国民が選んだことですから。今更ぐちのオンパレードのような状態ですが。いろんな相談もできなくなるのでしょう。3年後の日本に今近いのはトルコではないかなんて思ってしまいます。(皮肉ではなく)
     こうなったら、英語力をもっともっと高めて、どっかの国で生き延びること考えるしかないのでしょうか。悲観的すぎる?
     すみません、言い忘れましたが、「N女の研究」はもちろん買って読みましたよ。感想はまたいつか。
     

  3. 先日、香港に行ったときに香港大学も行ってみましたが、新界にある香港中文大学のほうが気にいりました。庭園があって自然がわりときれいで癒やされます。学食も安くておいしいです。

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