194.私は政府じゃないのでね・・(上海) 島の揉め事。気にする人、しない人、両方いてちょうどいい。

皆さま、こんばんは。

安希@週末は上海にいましたが、日本に戻りました。

初めて、海外格安ツアーなるものに参加し、空港へお迎えが来るわ、人生初のJALに乗るわ(パッケージだから航空会社は選べない)、初めてづくしの取材旅行となりました。でも、やっぱりツアーにすると安いですね。フリーで仕事をしていると取材費がばかにならないので、短期旅行はツアー(全日自由行動)を利用するのも手だな、と。

初のJALはというと、ご飯は結構美味しかったです。しかも、『島の揉め事』による反日デモの影響のおかげで、キャンセルが相次いだらしく、帰りの飛行機なんて、もうが~らがら。
横一列で7席あるうち、座っているのは私だけ。はっはっは!らっき~。こんなにガラガラなら、また来週も上海に遊びにいこうかしら・・・と思うくらい。笑。お得です。

上海の様子は、ふつ~でした。騒がしかったのはテレビくらいです。ホテルのテレビでは、盛んに「反中に奮い立つ極右化する日本」みたいな報道がされていて、ほぉ~、そうなんだ~、私は全然奮い立っていないんだけどな~、くらいの気持ちでみていましたが、一たびテレビを離れると、街の様子は普通でした。
友人たちも以前と同じように歓迎してくれたし、新しい出会いもたくさんあって、公共機関やホテルの人たちも親切でした。
ただ、日本で盛んに報道される「反日に奮い立つ中国!」のイメージが私の中にあったので、最初は勝手にビビっていましたが、しばらくして、なんでこんなにビビってるんだ私は?と。笑。だんだんアホらしくなってきました。

中国で出会った友人たち曰く、「デモは確かにひどい状況になっているようだ。だから気を付けたほうがいい。でも、自分

の周りには反日の人なんて一人もいないので、一体誰がデモをやっているのか分からない。だから彼ら(デモ隊や政府)と自分たちを一緒にしないで欲しい」と、言っておりまして、それはもう、私も同じ!
「日本政府を含め、島のことで騒いでいる人たちは確かにいるけれど、私と彼らを一緒にしないで欲しい。島のことは、私ではなく日本政府か都知事か活動家に聞いください。私は政府じゃないから。私が気にしているのは島のことじゃなくて、今夜のおかずが上海ガニなのか、エビチャーハンなのか、豚のグリルなのか、という問題です」と。(結果、豚のグリルでした!よっしゃぁ!)

実際、今回のデモは、「反日デモ」というよりは、「中国内のポジション争い」の意味合いが大きいようです。今、中国は、新しいリーダー(共産党幹部の9つのポジション)を決める時期にあり、こういう時は、ナショナリスティックな煽りがあるので、それで動員型デモをやっているみたいです。

ということで、人々を二つのグループに仕分けしてみました。

グループA:騒いでいる人々
中国政府、中国メディア、動員デモ隊、右翼、島が気になる人々
日本政府、日本メディア、右翼、島が気になる人々

グループB: 騒いでいない人々
中国も日本も、島が気にならない人たちは、騒いでいません。

ここで大切なことは、2つのグループを混同しないことですね。
一緒にされると、すごく面倒なので・・。
そんなことを考えていた上海取材旅行でした。

ところで、上海へ行く前に、香港の英字新聞社の記者と島を巡って何度かメールのやり取りをしました。
最初にメールをしてきたのは、彼女の方でした。

「香港では、島の領有権を声高に叫んでいる日本の活動家を報道するときに、『右翼の日本人』と表記し、一般の日本人との差別化を図っています。日本で、領有権を主張する中国人を報道するときに、彼らのことをどのように表記していますか?」

島へ上陸しようとする人たちのことは「中国の活動家」と表記しているけれど、右翼の中国人という書き方はしてないと思う。ただ、記事を読んだ人たちは、「右翼」と書かれていなくても、右の人だと思いながら読んでいると推測しているけど・・。という返事をしました。

面白い視点だな、と思いつつ・・・。

今回、島についていろいろと話をしてみて、面白い意見はいくつかありました。
「中国と日本の関係が悪化して、裏で一番喜んでいるのは、軍需産業を握っているアメリカ」
とか
「あの島が誰に属しているかは明らかだ!島に住む野鳥と周辺の海に暮らす魚たち!」
とか。笑。ふむ、そんな気がするな・・・。

まあ、我々の話は、終始こんな感じでした。

ただし、表向きには:

両国政府ともに(そして台湾政府も)、領有権を主張しあっていけばベストだと思います(できればもう少し静かに・・・)。日本政府も決して妥協することなく、主張し続けるべきです。
あの島の問題に決着がついたら、次はまた別の島をネタに揉めだすはずですから。
(揉めたい人は、どの時代にも、どの国にも、一定割合必ず存在します。内政問題のはけ口として、あるいは選挙対策として、各国政府には『島問題』なるものが常時必要です)
3カ国とも、決して引き下がることなく(もうちょっと静かに)主張を続け、でもアメリカから武器は買わない、というバランス感覚でいけるといいですね。水鉄砲の戦いを支持します。実弾はダメ。

ともかく、上海での街歩きは、おばちゃんにとっては普通でした。
中国は、好きでも嫌いでもないです。上海は美味しい街です。島のことは、個人的には全然気になりません。気にしたい人たちのことも、そんなに気にはなりません。
ただ、自分の愛すべき友人たちについては、その人の国籍が何であれ、私は心から大切にしたい、といつも思っています。

ではまた。ごきげんよう。

安希

追伸:島問題で残念なことが一つありました。新しく知り合った中国人の女性が、娘の2歳の誕生日に東京ディズニーランドへ行く手配をしていたそうですが、ツアーのキャンセルが相次ぎ、仕方なく香港へ行くことにした、と話していました。なぜガッカリしたかというと、去年の春、台湾の友人が、娘の4歳の誕生日に東京ディズニーランドへ来てくれる約束をしていて、旦那さんも一緒に、みんなで食事をする予定だったのが、震災(放射能)の影響でキャンセルになったという悔しい出来事があったばかりだったから。二回続いたキャンセル・・・何と言うか、島問題で残念なのは、こんなところかな。
JALも、空席だらけで大変そうだったし、旅行産業はちょっとかわいそうだよね。

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