182.大国の深い懐 (シベリア) 謎の大国。凍りつく大地。その懐に飛び込んで思うのは・・。

(本ブログは、ハルビンで書いたものですが、安希のレポートが中国内でアクセス不可能だったため、今、ソウルの空港でUPしています。FacebookやYoutube がブロックされるのは分かるけど、安希レポまでブロックしなくても・・。恐るべし中国の言論&情報統制。)

以下、本文。

皆さま、こんにちは。

安希@シベリアを抜けて、今朝、中国のハルビンに入りました。
今、ホステルのベッドの上で安希レポを書いているところです。
とりあえず、東欧&ロシアでの取材が一段落して、ホッと一息ついたところ。
あとは、東京へ戻るフライトを待つのみ。

で、ロシア3週間の旅ですが、もう、何が何だか思い出せないくらいに忙しい旅でした。
思い出せないので、ロシアの印象だけ簡単に綴って、ロシアレポート終わりにしてもいいですか?(笑)
どんどんいい加減になっている最近のおばちゃんのブログ・・・、こんなおばちゃんでゴメンなさいねぇ。

ええ~っと、ロシアの印象。

昨年あたりから、アエロフロート(ロシアの航空会社)を頻繁に使うようになり、モスクワの空港には5回も行ったのに、一度も空港の外へ出たことがなかった謎の国、ロシア。
気になりつつも、ビザを取るのは面倒だし、高いし、特に取材とも関係ないし・・ということで素通りしてきた国、ロシア。
空港の警備システムが面倒で、古いターミナルはタバコの煙で曇り、新しいターミナルにはATMも両替商もなく、トランジット時間を潰す間に、何度もため息が出た国、ロシア。

英語が通じない、人が笑わない、ソビエト時代の名残で街は色あせ、無機質で冷たく・・・、そしてマフィアと軍隊がパワーを持った、奇妙な国・・。
と、勝手に想像していたわけです。

ところが今回、バルト三国を旅行するうちに、だんだんとロシアが気になり始め、というか、ロシアを避けて通ることはできないと判断したため、行く予定のなかったロシアへ行くことになりました。
出発前に準備した装備は、-20度のウクライナの寒さを計算に入れた防寒着・・・だけ。
ロシア(シベリア)の寒さや、ロシア国内の情報は一切なく、もう、何というか勢いだけで行ってしまった、という感じですね。

いや~、シベリアはすごかったですね。-46度でした。まつ毛も鼻毛も、ペットボトルの水も、全て瞬間凍結でした。というか、おばちゃん自身が、凍結しちゃうんじゃん?って思いましたね。(笑)
生命の危機を感じました。はっはっは~。

それで、ロシアですが、実際に危険な目にも2回ほど遭いました。
運が良かったので助かりましたが、死んでいてもおかしくなかったな・・・と後で思って、久々にゾッとしました。
ではロシアが恐ろしい国(入国前に想像していたような、陰気臭く冷徹な国)かと言うと、実はその逆。まったくその逆だったと言い切ることができます。

ロシアの人は、確かにフレンドリーとは言えません。
すぐに話しかけてきたり、笑顔を振りまくようなこともありません。
英語はもちろん通じないし、表情はかたいと言えると思います。

でも、冷たい訳では全然ない。
むしろ親切だと思う。

とても真剣に、旅人の話にじっと耳を傾け、どうにか理解しようと努めてくれる人たちでした。道に迷った時、列車の切符を買うとき、飲食店でオーダーするとき、どんな時もそうでした。みんな、とにかく親身になって助けようとしてくれるのです。

これまで世界を旅してきて、フレンドリーな人たちがいる国はたくさんありました。でも、それらの国で、果たして人々が親切だったかというと、必ずしもそうではなかった。
みんな笑顔で、気さくで、それはいいけれど、本当に旅人が必要としている情報、必要としている助けを理解してくれるわけではない。
その点、ロシアは、信頼できる国だった、という印象ですね。(もちろん、全ての人がそうだったわけではないし、一歩間違えば死んでいたような極端なケースもありましたが・・)

ロシアの人は、適当な相槌は打ちません。
適当な愛想笑いも振りまきません。
そして、いい加減な情報で旅人を惑わせることもほとんどない。

どうしたら一番いいか、を相手の立場にたって真剣に考えてくれる人たちだった、という気がします。私にとって、そういうタイプの人々が、一番ありがたいし、話をしても面白い。適当な冗談やお世辞で終わる会話ではなく、議論が成立する。つまり話し甲斐があるからです。

ロシア、ソビエトというのは、私(西側で育った人間)にとって、謎でした。
何となく、西側=陽 ならば、東側=陰 のようなイメージを植えつけられて育ったように思います。
けれど、そのイメージは覆りました。
簡単に笑わない国、ロシア、けれど一度飛び込めば、その懐は深く温かい。そんな印象です。

正直、しんどかった今回(二か月強)の旅。
中国国境が近づいてきて、「もうすぐゴールだ~!」って嬉しくなって、-35度の真っ暗闇の駅の歩道橋を、息を凍らせて駆けあがった昨日。やっとの思いでロシアを抜け出し、夜行列車でハルビンに着いて、今朝、一番に思ったことは、「あぁ、ロシアに戻りたい」ということですね。

何なんだろう、決して楽ではなかったのに・・・。
ロシアの旅は、おばちゃんのハートに火を着けたようです。(笑)

いつか、もっともっとしっかりと体を鍛えて、装備を整え、語学を身につけ、ロシアに(シベリアに!)再挑戦したいと思います。
よ~っしゃ!

ではまた、ごきげんよう。

安希

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2件のコメント

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    おかえりなさい。ハードな旅、お疲れ様でした。真冬のシベリア、寒さに弱い私には到底行けそうにありません。でも、いつかそのお話を読みたいな、と楽しみにしております。「フレンドリーと親切は違う」、何となくわかる気がします。「巧言令色鮮なし仁」ということでしょうか(違うかな?)。

    ともあれ、まずはゆっくりなさって下さい。

  2. SECRET: 0
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     安希さんは昔剣道をされていたそうですが・・・身の安全にはくれぐれも気をつけてください。
     ファン全員が安希さんの身の安全を気にかけています。

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