留学レポート:香港大学大学院の、すごい(裏)通学路

皆さま、こんばんは。
安希@香港の院生寮に戻ってきました。

たった一週間だけの滞在でしたが、京都、大阪、東京、横浜の各地で24の書店さんを回らせてもらいました。さらに、3回のトークイベント、8回の雑誌・新聞の取材が合い間に挟まっていた5日間。「怒涛の」っていう言葉は、こういう時のためにあるんだなと、全身で体感させてもらった気がします。

でも、書店員さんたちが、皆さん親切に対応してくださって、イベントにもたくさんの方が来てくださったので、しんどかったけれど報われた感でいっぱいです。今回の版元のフィルムアート社って、小さな出版社なんですけれど、営業チームがすごく頑張っていて、もう、彼らの踏ん張りを見ていると、なんでもいいから、本、売れてくれ!!みたいな気持ちになります。もう、なんでもいいからさ!みたいなね。本当に。(笑)

そんなわけで、忙しすぎて、ゆっくり人に会う時間も買い物する時間も、何もなくて、わ〜〜、ひえ〜〜〜、フォ〜〜〜、って、昨晩、香港の寮に戻ってきたんですけれど、たぶん、ギリギリの原稿の締め切りとかですね、メールの返信ができていない方とかですね、いろいろあると思いまして、ご不便おかけしてすみません。ちょっと待ってくださいね。えっとね、私、今、疲れてます!疲れたとか、忙しいとか、本当に嫌いな言葉だけど、今何がしたいって、休みたいです。

そんなことでバタバタでしたけど、昨日、寮に着いた後、あまりにしんどくて、スーツケースの中身を片付ける元気も出ないまま寝てしまったんですけれど、今朝は気持ちよく目覚めることができたので、お昼を食べにキャンパスに行きました。それで、お昼を外のテーブルで食べていたら、あんまりにも天気がよくて気持ちがいいので、そのまま大学の裏山を散歩しながら寮に戻ろうと思ったんです。

香港大学のキャンパスは、山肌に沿って建てられていて、山は急勾配でジャングルみたいになっています。寮もその並びに一応あるんですが、山のカーブに沿って一列に建物が並んでいるので、その端にある寮から、キャンパスの反対の端にあるジャーナリズム学科の校舎までは、歩いて20〜25分くらいかかります。そんな山の中の大学ではありますが、大学の裏山に小さなトレイルがあるのも知っていたし、寮の近くから山の中に延びる長〜い階段が、おそらくは大学の裏への近道として繋がっているであろうことも、なんとなくですが気づいてはいました。

ただね、あんまりにも坂が急なのと、夏場は暑すぎるのと、木々や草が鬱蒼と茂っていて獣も出てきそうなのと、雨が多くて足元が滑りそうだったのと、学期中は忙しすぎて、遅刻しないように寮と学校を往復するのに必死すぎたせいで、なかなかトレイルを突っ切ってキャンパスへ行こうという気持ちにはならなかったんです。

ただ、11月末ごろに、業者による一斉草刈りと、木の剪定作業があったので、山が急にすっきりして、木々に埋もれていた階段やトレイルが整備されました。さらに、気候も秋らしくなって、雨季も終わったので足元も滑らないし、うん、これならちょっと歩いてみてもいいんじゃないかい?ということで、今日の午後、ふらっと行ってみることにしたんです。

そしたらね、学校裏のトレイルと寮のそばの階段はもちろんですが、山の中のトレイルが、あっちこっちと繋がってることがわかったんです。途中にベンチや公園も出てきて、さらに3キロぐらい登っていったら、なっ、なんと、香港が一望できる絶景スポットにまでたどり着いてしまいました〜!

うちの大学、すごいかも・・・。これはもしや最強の通学路なのでは?と。だって、香港が一望できるんだよ?!そんな通学路、聞いたことないです。

山頂付近には、よく手入れの行き届いた公園もたくさんあって、草の上でゴロゴロするには最適です。私が登っていったトレイルは、モーニングトレイルって書いてあったので、それなら、毎朝、寮からレジャーシートとビールと教科書なんかを持って出て、この通学路を通って学校へ行けばいいんじゃないかと思うんですね。それで、午前中は山頂の公園でゴロゴロしながら勉強して、午後に直接大学の裏に下りていって授業を受ける、とか。うんうん、それ、いいじゃん!!! って、急にテンションが上がってきました。

学校の授業はくだらないけど、こういう楽しみを見つけられたら、もうしばらくは院生やっててもいいかもな、なんてね。まあ、その前に落第して退学させられちゃうかもしれないですけどね。

そんなわけで、院生寮から香港大学への裏通学路は、絶景ということがわかりました。今まで気づかなくて、ごめんなさい。

ではまた、ごきげんよう。

安希

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2件のコメント

  1. 本当にお疲れ様でした。

    素晴らしい環境ですね。通学路というより、もはや登山?
    そして授業前にビールって(笑)。いろんな意味でフリーダムで素敵です。
    私はヤマザキマリさんや高野秀行さん谷崎光さんなどの旅行作家が好きでよく読むのですが、皆さんに共通しているのは異なる文化や環境に驚きながらも尊重して面白がれる精神の軽やかさだと思います。
    もちろん、誰もがそんな風に旅立てるわけではないけれども、狭く堅苦しい社会のなかで行き詰まる思いをしているときに、安希さんたちの言葉は自由な風を感じさせてくれていると思うのです。
    もちろん自由は孤独の裏返しでありますが…

    1. あっ、もちろんコーヒーとサンドイッチとかでもいいです!でも、あれだけ天気がいいと、なんだかビールと柿ピーって気分になってしまうんですね。その方が、午後の授業も楽しく聴けそうだし。

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