156.増える島々(マレ) 高級リゾートのモルディブ。じつはこの国、仕事も水も野菜もないんです・・・。

皆さま、こんばんは。

安希@今夜は初めて羽田から飛行機に乗ります。
行き先はロサンゼルス、そこから中米へ向かいます。

さて、ここのところ国内を旅行していたため(北海道)、モルディブレポートのことをすっかり忘れていました。
羽田からの出発前にレポートをUPして、気持ちよく飛び立ちたいと思います。
それではよろしく。

モルディブの首都マレに着いた日、空港で最初に目にしたもの、それはゴミの山を整理するショベルカーでした。
美しいリゾートとは言え、そこで出たゴミはどこかへ運び出さなければい。
ゴミを積んだ船もたくさん行き交っていました。
どうしてるんだろう・・・ゴミをどこかの国に引き取ってもらってるのかな?それとも・・・

ゴミの悩みは日本も同じ、世界中同じだと思いますが、モルディブもゴミの埋め立て地なるものを作って対応しているようです。
到着日の午後に、フルマーレという別の島へフェリーで渡ったのですが、そこは、島の一部をゴミで埋め立てて造った人工島とのこと。そうなのか~。世界の楽園も、ゴミなのか~。

フルマーレから再びマレに戻り、船着き場に到着した時には、もう日が暮れていました。
私はとにかくお腹が空いていて、何かローカルの美味しいお魚料理でも食べたいな~と思い、街の中を歩き始めたのですが、なかなか店が見つからない。
安くて美味しい屋台街のようなものが、いっこうに見つからない・・・。
おかしいなぁ、でもお腹が空いたしなぁ・・・、ご飯、ご飯、ご飯、と思いながら歩きまわっていたら完全に方向感覚がなくなって道に迷ってしまいました。
地図もないし、私は今どこにいるのかなぁ・・・でも、何でもいいからご飯、ご飯、ご飯。
すると、通りの向こうにピザ屋を発見!ちょっと高そうだけど、もうお腹がすいて限界だったので、思い切って入りました。
そして二階のバルコニー席へ行くと、隣に座っていた欧米系の50代くらいの女性が突然話しかけてきました。
「私たち、確か同じホテルじゃなかったかしら?よかったら一緒に食事にしましょうよ」と。

ふむふむ、確かにホテルのロビーで後ろ姿を見た記憶がある・・。ということで食事となりました。
彼女は、オーストラリアのボランティアの女性で、モルディブの島の一つに滞在し、現地の先生に「教育学」を教えている方でした。
オーストラリアの大学でも、「教育学」を専門に教えている、その道のプロですね。
そして、その島での暮らしなんかをいろいろ教えてもらいました。

1.島には野菜がない。

彼女の島は、と~っても遠方にあるため、週二回しか出ないローカル船で、まずは近隣の島へ出て、その後スピードボートに延々と乗ったりしても、マレに着くまでに二日くらいかかるらしい。
その島は小さく、けれど民家が密集していて、植物が全然生えていないそうです。
食べ物は、毎日フィッシュカレーと米。土地がサンゴの砂で出来ているので野菜が育ちにくく、また木が一本も生えていないような島に、植物を食べる習慣はない・・と。
彼女のその日のディナーは、ハンバーガーにレタスとトマトが入っていましたが、本当に幸せそうにお野菜をかみしめておられました。
従って、リゾートで使われている野菜は、栽培にかなり手間がかかっているか、あるいは輸入品です。
植物がないので家畜も育たず、肉もない。魚以外の食べ物は、ほとんど輸入に頼っていると思います。

2.島には水がない。

トロピカルな島々というと、ついつい美しい水が流れ出て~みたいなイメージを持ってしまいますが、植物がなく、雨が降っても全てサンゴの砂地に吸収されるため、淡水は確保できません。
「じゃあ、どうやって水を飲んでるんですか?」
「村中の人がペットボトルの水を飲んでいる」
「じゃあ、ゴミはどうするんですか?」
「その処理が大変!だから、私は自分で雨水を溜めるタンクを設置して、そこから水を飲んでます。それからビニール袋もそう。絶対に受け取らないで済むように、いつもマイバッグを持ち歩いてます。
島の何が問題って、それはゴミです。他の島へ運びだしたり、埋め立てたりといっても限界があるので、ペットボトルの水を飲む習慣にも、そのうち限界がくると思います」

3.もうすぐ選挙がある

今度、島で初めて選挙をやるらしく、今、選挙がどんなものなのかを教えている最中なのだそうです。
ただし、モルディブはイスラム教の島国なので、なかなか欧米的な〝民主主義とは?″といったことを説明するのは大変らしい。
そもそも、そういう概念も用語もない文化の人に、どうやって説明するかというと、学校の子供に選挙の練習をさせて、それを親に見せて理解を得る・・と。
選挙をやるというのはモルディブ政府の方針なので、彼女はその説明役を任されているだけなのですが、彼女曰く、
「船の切符を買うにも、小学校の校長先生に頼んで、その弟に伝えてもらって、それからコネのある船乗りに話を持っていき・・・という風に、島中の〝エライおじさんたち″に話を通さなければならない場所。普通に切符を買ってとか、合理的に何かをするという風習は一切ない。 だから民主主義だの、選挙だのって、そんなのが出来る訳ないわ。(笑)まあ、真似ごととして、とりあえず今回初めてやってみるの。島の人も、意味は分からないなりに張り切っているしね」

4.島には仕事がない

モルディブの一番深刻な問題は、若者の就労問題だろうと話していました。
観光資源やリゾートはあるけれど、かなり多くの若者が、何もせずにぶらぶらしているそうです。
「どうやって生きてるんですか?」
「親と同居して、ぶらぶらしています。中には学生と言っている人もいますが、彼らは仕事がないので「学生」と言っているだけで、実際には勉強も仕事もしていない」
「仕事がないんですか?」
「仕事がないわけではないけれど、きつくて安い仕事は、ぜんぶバングラデシュからの労働者がやっているのよね。本当に、バングラデシュの人たちはこき使われていてかわいそう。
モルディブの若者も、その親も、子供を3Kの仕事には就かせたくないけれど、だからと言って高給の仕事は数が限られているから、結局は仕事をせずにぶらぶらすることになってしまう。親も、子供が学校に行っているとウソをついてまで、子供にはきつい仕事はさせたくない・・・と」

私は、モルディブというと高級リゾートのイメージしかもっていなかったので、いろいろ現地の話が聴けて面白かったです。
それから、リゾートで毎朝行われている行事があって、それは「浜辺のゴミ拾い」。
さらに、リゾートで食べられているような豪華な海鮮料理はモルディブの料理では全然なく、一般的に、現地人の間では魚以外の海産物もほとんど食べないらしいです。
そう言えば、レストランが少なかった。

ある島で散策をしていた時に、地元の男の子たち(18~20歳くらい)7名くらいのグループに呼びとめられました。
何をしてるのかというと、ハンモックにのっかって、昼寝をしたりだらだらしてる、と穏やかに答えてくれました。
「普段は、何をしてるの?」
2名は学生で、残りは、ただぶらぶらしてる、とのことでした。
カニを食べたいか、と聞かれたので、うん食べる!!と言ってみたら、浜辺のちっちゃ~いカニ捕まえてくれて、「どうやって食べるの?」と私が聞かれました。
「ええ、知らないわよ。こんなちっちゃいカニじゃ食べられないんじゃないの?」
「そうなの?」
「そうなのって、知らないの?」
「僕たちは、カニもエビも食べない。ただ、外国人はカニを食べると聞いたから、どうやって食べるのかと思って」
屈託のない笑みのお兄さんたち、一緒に写真を取りましょう、とか Facebook友達になりましょう、とか、明日も一緒に遊びましょう、とか、それもいいけれど・・・。
仕事しなくていいのかな~?(笑)。まあ、これも美しいリゾートの運命かもしれないですね。

そんな訳で、モルディブは今、地球温暖化による海面の上昇で国土が消滅の危機にある国(政府が、移住に向けてオーストラリアに土地を購入してるんだっけ?)だと言われていますが、大丈夫。
ゴミが山ほどあるから。国土はどんどん増やせます(皮肉)。山も作れますよ(皮肉)!

以上、モルディブレポートでした。

ではまた。次は中米から!
ごきげんよう。

安希 

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