154.観光資源って?「第二話」(ニゴンボ) ダムに代わる技術、田園風景を守る術。もっと知恵を絞らないと・・・。

皆さま、こんにちは。

安希@スリランカ出国前、最後のレポートです。
海岸沿いの街は、日中は暑すぎるため日陰でじ~っと待機。
この暑さになると、水シャワーでも平気です。
服も体も、ざばざば洗ってさっぱりしました。

ところで、前回のレポートを書いた後、予定通り列車に乗りました。窓から見える茶畑がやっぱり抜群に素敵でした。
段々畑もきれいで、農作業をする人々の姿が、旅行者の目を楽しませてくれたのですが、作業をしている本人たちの苦労には頭が下がります。
茶畑で働いている女性たちの日給は200ルピー、日本円にして170円くらいだそうです。
いくら物価が安い国とは言え、200ルピーはきついだろうと思います。

一方で、観光地で知り合った地元出身の若い男性は桁違いの散財振りでした。
彼は今、国内を旅行していて、若いのに車を持っていて、世界のビーチリゾートもあちこち旅行したことがあって、その夜、彼が飲んでいたビールは1缶280ルピーで、2缶目を飲んでいました。
茶畑の女性たちの日給が200ルピーと聞いた後だったので、ビールの値段に驚いてしまいました。
ジムに通って体を鍛えているらしく、上半身はムキムキ(見せびらかさなくてもいいじゃんか・・・)、そして下半身は鍛えてないので、あまり走れないみたいですが、
時々、国のサッカーチームに呼ばれて海外遠征に同行するので、本職とは別に毎月22000ルピーの手当てが出るらしい。
う~ん、何をやっている人かは分からないけれど、スリランカの人の所得もいろいろです。

ただ、22000ルピー(200USD)の手当ては、ナショナルチームだったら当然もらえる額だろうし、
スリランカに限らず、日本にも日給5000円の人と一本数万円のボトルの栓をポンポン抜いている人が共存していることを考えれば、今更驚くようなことではなかったのかも。
ただ、茶畑の人のお給料はもうちょっと増やして欲しい……ついでに、日本の5000円の日給も……。

それから茶畑以外にも、列車からは、建設中の巨大ダムが二つと、立派ないくつかの橋、画一的な建物からなる集合住宅が見えました。
あれは何だったのだろう。突然視界に入ってきて、違和感がありました。
渓谷を流れる川の周りも、せっせとコンクリートで固めている最中で、完成したあかつきには、かなり見苦しくなりそうです。
おそらくは必要な水害対策なのでしょうけれど、ダムを作る以外に方法がないのかしらと思ってしまいますね。
ダムに頼らない水害対策、水源の確保、のようなことを研究している機関もきっとあるはずですが、ダムに代わる技術が出てこないのが残念です。

あと、首都からの高速道路も着々と完成に近づいています。日本とまったく同じタイプの高速道路がでで~んと出来てました。
それもそのはず、地元のお兄ちゃんの説明が正しければ、日本の熊谷組が受注したそうです。(正確な情報は、みなさんで調べてください)
道路も作りすぎは問題ですが、首都と大都市を結ぶ高速道路ぐらいは、やっぱりあったほうがいいでしょうね。
交通渋滞の緩和と交通事故の削減に繋がるような道路整備は必要だと思います。それに伴って、交通ルールの徹底ができるといいと思います。
だって、スリランカの運転は、めちゃめちゃ危ないんだもの。
(おばちゃんのランキングでは、一番危ないのがナミビア。次がモンゴル。パキスタン、中国の山間部と続きます)

山の中の巨大ダムと、混雑する街の上空に通る高速道路。
同じコンクリートの塊でも、今回に限っては、おばちゃん的には、道路に一票。ダムは減点です(だって山の景観が……)。
以上、勝手に投票してみました。

で、何の話だったかというと、観光。魅力的な観光地とは?という話でした。

2.田園風景

スリランカの茶畑、段々畑、棚田、田園風景が旅人の心を和ませます。
去年訪れたフィリピンの棚田も、見ごたえは十分で、多くの旅行者を引きつけていました。
ただし、棚田で米作りをしている村人はほとんどがお年寄りで、若者はもっぱら観光業に従事。
すると結果として、棚田を維持する後継者がいなくなり、棚田が荒れてしまい、それによって観光地としても衰退していく……と。
そんな嘆きを耳にしましたが、何だかどこかで聞いたことがあるような話でした。
つまり、日本も景観の維持が難しくなってくている・・・と。

山間部の農地は生産効率が悪いために耕し手がどんどんいなくなって荒れていっているようです。この状況は今後さらに加速するらしい。
そうなると、東アジア=美しい田園風景 と思っている旅行者たちから、楽しみを一つ奪うことにもなってしまいます。
それじゃあ、どうすればいいのでしょうか。う~ん。難しいですね。

棚田を農地として考えるのではなくて、棚田のある地域全体をブランド化する、とか?
棚田と、そこで採れる作物と、観光施設を全部あわせてブランド化して、人を引きつけてきたとして、ビジネスとして成立するか、しないか、おばちゃんには分かりません。
難しいのかな~。どうしたら美しい田園風景、山間部の棚田を守っていけるのでしょうか。
できれば政府の補助金以外の方法で、暮らしやビジネスの一環として守りたいです。

何だか、とりとめのない話になってきましたが、田園風景の魅力は、その地域に住んでいる地元の人が考えるよりも、遥かに旅行者たちのハートを掴んでいるはず、というのが書きたかったことです。
その魅力を維持するために、何らかの合理的な方法があればいいのにな、と思いながら、今、旅をしています。

だらだらと長話になってしまって、ごめんなさい。
続きの話は、また次回にて。
明日の朝のフライトで、モルディブ(まさに観光地!!)に行きます。
そろそろ寝ないと・・・。

ではまた、ごきげんよう。

安希

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4件のコメント

  1. SECRET: 0
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    安希さん自分を「おばさん」ってよばないで「笑」

  2. SECRET: 0
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    今から インパラの朝を読み始めるところです

  3. SECRET: 0
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    はじめまして^^
    大学をでたらバックパッカーを志望している高3です。
    「インパラの朝」感動しました!
    図書館でかりて読んで早速買いました。
    これからもがんばってください^^

  4. SECRET: 1
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    先日、ベトナムの“SAPA”という棚田で有名な山岳部の町に旅行に行きました。アキさんの考えられている観光資源の話とは少しずれるかもしれませんが、偶然にも同じ時期に”棚田”を見てきたので、私も少し考えてみました。SAPAは観光地としてとても有名なようでしたが、アキさんも行かれた事はありますか?

    SAPAでは少数民族の女の子たちがガイドをしてくれる、トレッキングツアーが有名できっと大きな収入源になっているんだと思います。
    じゃあ、どうやってSAPAの美しい景観が観光資源として守られているのかと考えてみたら、まず皆が伝統的な暮らしの中で生活に必要な物として棚田を使っている所が大きいと思いました。女の子は17歳になったら結婚して、子供を沢山持って、農業と酪農で自給自足に近い形で生活をしているようです。都会の大学に進学する若者も殆どいないようなので、過疎化もしてないのかもしれません。皆が村の中で一生を終えている(多分)ので、若い働き手もいるから、昔のままの環境が保てているのだと思いました。こーゆー条件であれば、棚田のある景観は保たれて、観光資源としても利用できるのだと思いました。
    でも、今から過疎化した村に、若者を呼び戻して、棚田を観光資源にまで戻すのは難しいそうなので、SAPAのスタイルはまた別物かもしれないですね。
    SAPAが、外からの影響をもっと受けて、若者が出ていってしまったりしない事を願うばかりです。

    なんだか、参考になる解決策も見つからず、中途半端に終わってしまいましたが
    引き続き考えていきたいと思います!
    またブログ楽しみにしています。
    もし、このコメントを最後まで読んでくださっていたらとても嬉しいです。

    暢子

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