『疑問が残りますね。』への返信

おはようございます。
以前UPしたナミビア編に対して、以下のようなコメントを頂戴いたしましたので、その件について少しご説明いたします。

『ナミビアを旅しています。ナミビアについて調べようとしたら貴方のブログにたどりつきました。まだ、この記事にしか拝見していませんが、疑問が多々残りました。現地の目をさらに掘り下げていくと、ナミビアはそこまで豊かな国とは思えません。豊かなのはほんの数%にしかいない白人です。
どんな車をチャーターしたのか気になりますね。そのような姿は見受けられませんでした。治安も悪いです黒人が豊かになって初めて豊かな国というはずですが、資源を摂取してるのはすべて白人です。ヒンバ族もそうで、彼らの村にいかれましたか?彼ら何をやってたかしっていますか?貴方のような旅では、おそらくなにもわからないはずです。』

返信:

まず、ナミビアの現状ですが、私が一番に言いたかったことは、彼らが金持ちだということではなく、貧富の格差が激しいということです。これは、周辺国で経済状態が良いと言われている、ボツワナや南アフリカでも同じことが言えると思います。

私の場合、旅の間は、車をチャーターするという経験は一度もありませんが、ヒッチハイクやローカルバスを使う中でも貧富の差を痛感することがよくありました。
例えば、私がナミビアでヒッチハイクした車は、白人一家の乗っている車だったので、車内には十分なスペースがありましたが、同じパーキングエリアの別の車で黒人が乗っていたバンの中は、トランクの部分まで人がぎゅうぎゅう詰めになっていました。
ただ、ローカルバスに関するぎゅうぎゅう詰めの度合いは、他のアフリカ諸国の現状に比べれば、相当緩和されているという印象を受けました。例えば、他の国ならば、ボロボロの乗用車に10人詰め込んだり、バンに25人詰め込んで車のドアが途中ではずれたりということもよくありますが、ナミビアのローカルバン(首都から出ているもの)に限って言うと、一人一席確保されていました。シートベルト着用のローカルバスがあったこと、また、車内でかかっている音楽が、セリーヌディオンだったことも、他のアフリカ諸国とは随分違っているというか、西欧化の進んだ国なのかなという印象を受けました。
(アフリカを通じて同じだと感じたのは、時間のルーズさ。これはナミビアも南アフリカもボツワナも同じ。ローカルバンはタイムスケジュールで動く訳ではないので、席が埋まるまでは出発しない方式ということで、バンの中で数時間待つ、ということもありましたね)

あと、治安の件は、場所にもよると思いますが、例えば首都の治安は悪いと私は思っています。
宿の人にも気をつけるように言われましたし、やはり都市化が進み、貧富の格差が進み(農村とは違って、お金がないと絶望的な暮らしを強いられる)という環境では、金品に対する執着心も増しますし、追い込まれる人も出てくるし、ということで、治安は悪化すると考えています。

ただ、私は治安が悪いと現地の人に聞いていたので、夜間は出歩きませんでしたが、同室だったアメリカ人の女性は夜間に歩きまわり、「現地の人は噂に聞いていたほど、危険でもないし、意地悪でもなく、街はとても安全でした」と話されていました。このあたりは、人それぞれ、何を経験するか次第だと思います。治安の悪い部分もあり、そうでない部分もある・・・と。

あと、ヒンバをはじめとする、地方の『族』や、いわゆる鉱物資源の恩恵を受けられない現地の人たちは、苦しい生活を強いられていると思います。
一番お伝えしたかったのは、本当はこの「貧富の格差」「豊かそうに見える国にある貧しさと、自由主義経済という構造の歪み」だったのですが、言葉足らずで誤解を招いてしまいましたことを、深く反省しております。

私は、ナミビアやボツワナや南アフリカで、銃犯罪が起きたり、HIV感染率が高く寿命が圧倒的に短かったり、何もない殺風景な街にリカーショップと墓場しかないような現状を悲しく思っています。
国が潤うこと=全ての人々の暮らしが良くなる という方程式は、必ずしも当てはまらない。
その問題を解決できるのは、政府の分配機能だと思いますが、南部アフリカの国々では、まだまだ上手く機能出来ていない部分が多いと感じました。

コメントをくださり、ありがとうございました。
私には、まだまだ分からないこと、知らないことが本当にたくさんあり、いつも不安を抱えながらのレポートです。
今後とも、ご指摘、ご指導、また情報の提供をしていただければ幸いです。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。

安希

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3件のコメント

  1. SECRET: 0
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    こんにちは、久しぶりにバックパックの旅にまつわるお話が読めて楽しかったのですが、コメントくださった方の最後の一言が心に刺さったので一言書いてみようかと・・

    あきさんも仰っているように、旅は一人々違う経験をするもの、嫌な体験をすれば、嫌な所として記憶に残ります。
    それ以上に、「微笑みの国タイ」でさえ、今回のデモ騒動で危険な国としての印象を残してしまった旅行者もいたと思います。
    既に終わった旅行の話は、過去の話ですので、参考にはなってもこれから旅をする人が同じ体験が出来る訳ではない事はおわかりのことと思います。

    自分では体験できなかった旅をアキさんのブログで垣間見せてもらった、それでよいのではないでしょうか。

  2. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    こんにちは。少し前に「インパラの朝」を拝読しました、安希さんと同世代の者です。
    顔の見えない大勢に対して、自分の感じたままを伝えることは、とても勇気のある素晴らしいことだと思います。
    正解は無いと思います。
    これからも応援しています。

  3. SECRET: 0
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    今ユーラシア大陸を旅行しています。
    出発前に「インパラの朝」を拝読しました。
    一人で旅をしていると、視野が狭くなり、「自分の体験したことが全て」と思ってしまうことが多々あります。
    さまざまな体験、意見があることと思います。
    安希さんの真摯な態度、言葉に、勇気をいただきました。

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