145.3つの要素 「前編」 (ジャカルタ) スマトラ島の被災地でガイドさんと話しているうちに、グラミン銀行の話題になって・・。

アジア・パシフィック医療改革フォーラム メール会員の皆様

おはようございます。
安希@2週間ほど前に日本に帰国していたのですが、インドネシアからのレポートをさぼっていました。ごめんなさい。
ジャングルで悪くした気管支炎、これがまた治らなくてねぇ・・。
咳が慢性化しつつありますね。一年ぐらいかけて、基礎体力をつけるべくトレーニングを積んで、体重を3キロ増やせば、咳の出にくい体に戻れるかも・・。
みっちりトレーニングを積みたいですね。焼肉食べまくってね。ちゃんこ鍋食べまくってね。しこふんでね。てっぽうやってね。

ところで、先週のフォーラム講演会にご参加くださった皆様、ありがとうございました。
直前まで咳がゴンゴン出ていて、もうどうなるかと思いましたが、おしゃべりおばちゃんのアドレナリンスイッチが入った途端に咳が止まりました。ホッ。
また、懇親会に遅くまでお付き合いいただいた皆様、お疲れ様でした。

そんな訳で、スマトラ島のジャングルを離れてから東京に戻り現在に至るまで、日々何を考えているかといえば、「咳をどうやって止めるか」ということ。だけ。
昨日、一昨日は、ラジオの生放送もありまして・・・、もう咳を何とかして止めなくてはいけないプレッシャーで、レンコン&しょうが汁を飲みまくりでした。

昨日27日は、朝からレンコン。昼もレンコン汁。そして14:00からの生放送に出るためにTBSへ向かったのですが、中央線の中で編集者から携帯に電話がかかってきました。
何だろう、と思いつつ、でも車内では電話に出られないし、と思ってぼんやりと車内の時計を眺めていると・・・13:28・・、13:28?!!!
目を疑いましたが、13:30分にTBS入りするはずの私が、13:28分に、どうして電車の中におるのじゃ~!!!ひえ~!!!

この後、本当は丸の内線と千代田線に乗り換えて赤坂まで行く予定でしたが、当たり前だけど遅刻するので、四ツ谷からタクシーに乗りました。
いや~走りました。タクシーの開いたドアめがけて突っ込んでいって叫びましたからね。「TBS~~!!!」
普段、こういう時間の間違いをほとんどした事がないので(記憶では小学校4年生の時以来)、いよいよ自分もボケてきたのだと、老いを改めて実感しました。

しかも生放送の日に・・・。久米宏さんにお会いできるという日に・・老いるなんて・・悲しゅうございます。
生放送にはどうにか間に合いましたが、TBSのスタッフの方も「もしや番組始まって以来初の?(ゲスト行方不明)かとちょっとヒヤッとしました。」と笑っておられました。はぃ、本当に申し訳ない。

さて、レンコン汁を飲んで老いる話はさておき、インドネシアレポートを片付けたいと思います。
今回の話は、19日の講演会でもお話した、「スマトラ島の被災地住民 VS ジャカルタの銀行マン」 について簡潔に書いておきますね。

■被災住民の話

スマトラ島と言えば、津波被害で多くの犠牲を出したことで有名ですが、それ以外にも近年多くの災害に見舞われています。
私が訪れたジャングルの村は、7年前に起きた洪水(河川の氾濫)により、周辺住民の300人近くが命を落とすという被害にあいました。
被害から3年あまりは、国外のNGOなどの協力を得て、被災キャンプで過ごしていたそうですが、その後徐々に、村の復興事業が行われ、観光地(オランウータンがいるので)としての姿を取り戻しつつあります。

けれど住民同士による観光客の取り合いが激化。特にジャングルのガイドの数が多すぎる印象がありました。
そこで、風邪気味のため村でぶらぶらしていたおばちゃんは、暇そうなガイドさん達と話をしました。

ガイドの男性曰く:
「ガイドの仕事が少なく、やることがない。妻が朝5時から夜の11まで働いて経営している飲食店の収入で、どうにか我々は生き延びているんだ。私ももっとガイドを沢山やってお金を稼ぎ、妻を楽にさせてあげたい。是非日本から君の友人たちを沢山つれてきてくれ。私がガイドをするから。」
そこで私は言いました。
「ガイド業(観光業)は、気候や先進国の経済にも左右される不安定な仕事だし、ガイドの数が多すぎて、客が取れるかどうかが運任せになる。それよりは、もう少し安定した仕事、例えば農業とかお店をやるとか、毎日できる仕事を確保して、そのプラスアルファとして、チャンスがあるときだけガイドをすればどうかしら。そうすれば、ガイドが出来ない日(週4、5日は暇!)を、もっと生産的に過ごすことができると思う。」
「私だって、プランテーションとかを並行してやっていければ素晴らしいと思う。けれど農業やプランテーション、店を持つにも資本がいる。銀行は貧しい私たちには、十分な額を融資してくれない。だから始めたくても何も始められないんだ。」

■ならばグラミン銀行

男性と話をしてまず思い浮かんだのが、グラミン銀行のことです。
ノーベル平和賞も受賞しているユヌスが行った貧困者層向けの資本融資のことです。(しかも比較的低金利で無担保)

ケニア旅行中にも、地域農民に農業機械を貸し出したり、農地開拓に必要な資本融資を行っているアメリカ系のNGOがありました。
彼らはNGOなので、利益を出す必要もなく、銀行よりも甘い基準で貧困層の住民にも農地開拓の機会を与えるのだと言っていました。

こういうシステムがあれば、暇なガイドの男性は農業を開始し、より安定的に収入を得ることが出来るかもしれない。
つまり、資本融資という形で、企業したい(働きたい)と思っている人に、働くチャンスを与えるという発想です。

■銀行マンの話

そこで首都ジャカルタに着いたあと、今度は、銀行マン(知り合ったのはフィリピンを旅行中)のサイドからも色々とお話をうかがいました。
銀行マンは、中国系五世。
銀行マンの暮らしは、お金のゼロが一桁違う世界にあって、ゲート式高層ビルのマンションに自家用車。
平日に乗る会社の車はホンダアコード。食事も美味しかったな~。しかも紳士だったな~。本を沢山読んでいて、哲学的で、3日間しゃべりまくっても、最後に空港で飛行機に搭乗する45分前のぎりぎりまで話し込んでしまうほど面白い人だった。話題が豊富で頭がいい!

で、そんな彼が、ある朝連れて行ってくれた、ちょっとお洒落なパン屋さん(中国系)がありました。
「この店のパン(ケーキも)は、僕はとてもいいと思ってね、だから僕の銀行から融資を持ちかけたんだよ。このパン屋さんは、以前は裏通りの小さな一角にあって全然目立たなかった。僕はたまたまこの店を発見して、美味しかったから毎日通うようにしてたんだ。それで、気付いたのは、ここの店の主人がとても勤勉だということ。彼は毎朝4時から、いいパンを焼くために必死で働いていた。それである時、僕は主人に店を大きくしてみないかと持ちかけたんだよ。僕のほうから。」
そして、このパン屋は一番の大通りに立派な店を構えるようになり、繁盛しています。

別の例を言うと、以前融資を依頼してきた大手企業があったそうですが、そのオーナーに7人の妻がいて、みんな派手好みだったので、彼は融資を断ったそうです。
「ああいうタイプはリスクが大きい。浪費癖は破滅への道だ。」
それから、別の大企業のオーナーとオーナの二人の息子(腹違い)に面接したときも、息子の浪費壁と無能を見抜いて、破綻を予言したところ的中したらしい。
(大手だったので、同じ銀行のボスは、貸し付けたほうがいいのではないかと言ったが、彼はその意見を覆して、融資を断ったらしい。)

そこで彼は、銀行の融資事業担当として、かならず抑えている3つの要素について語り始めました。

話が長引いてきました。いつもの悪い癖ですね。すみません。

続きは「後編」にて。

ではまた、ごきげんよう!

安希

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1件のコメント

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