141.なんとな~くフィリピン『前編』 (ドゥマゲテ) 初めてのフィリピンは、何か独特な場所だけど、うまく表現できない不思議な空気が・・。え~っと・・。

アジア・パシフィック医療改革フォーラムの皆様

皆様、こんばんは。
安希@フィリピンのドゥマゲテという学生の街からレポートです。

一言で言うと、とても過ごし易い街!従って、全ての予定を変更して6連泊してしまいました。

だって、学生が多くて活気があるんだもの。安くて美味しいご飯が沢山食べられるんだもの。
首都マニラより規模が小さいからか、リラックスした雰囲気が漂ってるんだもの。
だからと言って、リゾート(セブ島やボラカイ)ではないので、観光客も少なくて、現地の人がと~っても優しいんだもの。
少し足を伸ばせば、辺りの海はサンゴの森~。水の中でお魚に出会い、ウミガメに出会い、あ~ほら~ウミヘビ~、きゃ~!

東南アジアの国々へは、これまでも何度か来たことがありますが、フィリピンにも、フィリピン特有の、他の近隣諸国には無い「何か」があると思います。
けれど、それが何なのか、と言うと説明するのは難しいですねぇ・・・。なぜだろう。
他の国、たとえば、タイやベトナム、ミャンマーには、この国はこうだ!という議論のネタが、もっと分かりやすい形で提示されていたような記憶がありますが、フィリピンって・・・う~ん、何だろう。
皆さんは、フィリピンと聞いて、何を思い浮かべますか?

バナナ?

■フィリピンからの労働者

さて、フィリピン、フィリピン人、と聞いて何を想像するか・・・、というところから話を始めてみたいと思います。
フィリピンと聞いて一番に思い浮かぶのが、香港に出稼ぎに来ている家政婦さんたちですね。

香港とフィリピンの間には、家政婦に関する労働協定があるらしく、香港の一般家庭には、たいていフィリピンの家政婦さんたちがいます。
彼女たちは、決められた一定額の賃金で週6日働いていて、週に一度の休みの日だけ、街の広場へ集まってきてフィリピン出稼ぎ家政婦達の集いのようなものを開きます。
賃金基準はとても低く、彼女たちは出稼ぎの身なので、広場にゴザを敷いてただ集まっているだけなのですが、その数たるやものすごいものがあって、一群に遭遇するとびっくりします。

香港以外にも、台湾、シンガポール、マレーシアなど、経済水準が高い近隣諸国へ、多くの家政婦が出稼ぎに出ています。それが私のフィリピンの印象。

ところで、フィリピンの人口は9000万くらなのだそうですが、そのうちの一割以上、つまり1000万人くらいが海外で働いています、とロンプラに書いてある。おぉ~やっぱり。
そして思い出すのが、近年日本でも盛んになってきた、介護士や看護士の受け入れ(日本側からみれば)、流出(フィリピン側からみれば)があります。
先進国の旅行者たちと話をすると、やはりどの国も人口減少、少子高齢化現象のまっただ中にあって、介護や医療分野の人手不足が深刻化し、フィリピンをはじめとする東南アジアから多数の医療&介護従事者をかき集めているという現状を語っていますね。

途上国の人々が仕事を求めて先進国へ出稼ぎに行くこと。自分のスキルを磨き、よりよい待遇を求めて、より自由に国家間を行き来できるような協定は、ある意味で理想的です。
けれど・・・他の旅行者と話を進めるうちに、疑問も沸いてきました。

つまり「途上国の教養あるエリートを、先進国がかき集めると、途上国の病院や介護施設の空洞化がおきて、よりいっそう質が低下する。というか、質がず~っと向上しない、というか、せっかく教養を積んだ貴重な人材(国家的資源)が流出してしまって自国の発展に貢献できない。」と。
「自分の国でせっかく育てた教養ある人々を、どんどん海外輸出してしまうフィリピン政府の精神は、オカシイ。」
というような、話になっていきました。

確かに・・。どちらかといえば、医療後進国の若い人材を先進国で教育し、育ててから、彼らの自国へ帰して活躍してもらう、というのが筋のような気もします。
(話が逆転してきました)。

フィリピンの大学進学率は30%くらいだそうです。日本も50%程度と、そんなに高くないですが、ここへ専門学校や短大が加わるとパーセンテージが少し上がります。
50%が高等教育を受ける日本でも医療分野の人手不足に悩んでいるときに、30%のフィリピンが世界各地に人手を輸出しているのは、やっぱり歪んでいるように思います。

さらに、医療分野だけでなく、各分野の技術者や専門家も、多くが国外へ流出しています。
ドゥマゲテでお世話になった、お肉&お惣菜屋さんの女性経営者の弟さんも、この街の名門シリマン大学でITテクノロジーを学んだが、卒業後はず~っと海外。
日本にも居たことがあるけれど、出稼ぎ(海外労働)を斡旋しているピンはね業者(フィリピン系の業者)の扱いが余りに酷く、とても日本では生きていけなかったので、今はシンガポールで働いているそうです。
そして、フィリピンに残された女性経営者他、大勢の親戚(教育レベルが低い)が、お惣菜屋さんにぶらさがって生きているのだそうで、彼女は「無職の親類や家族が食べていくのでやっとなので、まったく儲かっていはいない・・。」と話されてました。

フィリピン政府も、国の未来のために、できれば人的資源の輸出は控えて、人材を活用しながら国内の産業や技術を育てることで将来の貿易輸出を増やしたほうがいいのではないでしょうか。
もちろん、先進国としては人材の穴を埋めてもらえると助かるし、当事者たちは、より待遇の良い国へ行きたいのは、当然のことですが・・・、ですが・・・。

■独占的経済?

さて、フィリピン政府は、国家の人的資源をどんどん海外へ流出させているわけですが、では国内がどんな状況かというと:

フィリピンには、有名な富豪家族が4つあるそうで、その4家族の所得が、残りの全国民の所得を上回っているのだそうです。
フィリピンで勉強しているドイツ人が大学院生が、そう話していました。
例えば、「マニラの街を歩くと、様々な業種のチェーン店を目にすると思うけれど、それらの根っこは繋がっていて、ほとんどを、この4つの家族が握っている。」のだそうです。
フィリピンの4大財閥ですね。

フィリピンは政治腐敗も激しく、経済も財閥独占型ということで、では「貧富の差が激しく、人々が圧政に虐げられて不幸な国」かと言うと、そんなイメージとはまたちょっと違うのです。
なんとも捉えがたい不思議な国です。
私は一介の旅人なので、もちろん詳しい内部事情は知りませんが、現地の方と話をしても、他の旅行者や長期滞在者と話をしても、かなり曖昧な国のイメージを話してくれる印象があって、やっぱり何かがちょっと違う・・。何だろう。

取り留めのない話ですみませんです。
だらだら書いていたら長くなってきたので、続きは後編へ持ち越して、「フィリピンって何なんだろう」についてブツブツ語ろうと思います。^^;

ではまた、ごきげんよう。

安希

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