137.オッパイは語る「後編」(マウン) お嬢様のお宅で眠ろうとすると、きゃ~、巨大なオッパイが~、迫って来た~。

アジア・パシフィック医療改革フォーラム メール会員の皆様

皆様、おはようございます。
安希@日本の秋空って、こんなにも青く美しかったかしら~、感動的だわ~。

ボツワナレポート「オッパイは語る」の後編を書いていこうと思います。
バスの中で知り合ったファッショナブルなお嬢様のお宅へ到着した場面から。

お嬢様のお宅は、町の中心街からは少し外れたところにある住宅街にありました。
ボツワナは砂漠地帯が多いためか、家へ向かう道路も家の周りも、砂で煙ってしまっていて視界がとても悪く、マスクなしで呼吸をつづけると咳が出そうな悪い予感がありました。
家は平屋の一軒家で、コンクリート造りの広くも狭くもないような建物でした。

早く家の中へ逃げ込んで、砂煙から逃れたいと思ったのですが、なんと、家の中までが砂だらけ。
じゅうたんも、ソファーも、テレビもDVDプレーヤーも、全部砂でざらざらなのです。何故かと言うと、ドアや窓にガラスが入っておらず、吹きさらしだから。
入口のドアに関しては、もうぼろぼろで壊れてしまっていて、蝶つがいもすべて取れてしまっているので、ただ、斜めにたてかけてあるだけでした。
砂漠地帯の夜は、どんどん風も強くなり冷え込んできます。とりあえず、砂塵吹きさらしの家の中で、ボロボロに汚れたソファーへ座らせてもらって、夕飯(買ったばかりのハンバーガー)を食べることにしました。

すると、家の中にいた彼女の弟(18歳くらい無職)、妹(12歳くらい)、従妹の女性(20歳前後)、お母さんなどの視線が集中。
一人だけ食べているのも確かに変だけど、女性は夕方頃にチャーハンやサラダやチキンを山ほど食べて、夕食は終わっているはずだし、もう時刻は夜の10時を回って、私は自分の夕飯だけハンバーガー屋さんで適当に買ってきただけだったので、分けようもないし・・・。
ハンバーガーを食べ終わって、ジュースを少し飲むと、隣に座っていた彼女が言いました。
「ポテトはもう食べないの?」と。
「食べます。今から。」
私はと~っても空腹だったので、そのままポテトも食べました。と言うか、どうしてこんなシチュエーションに陥ったのだろうか・・・と真剣に考えてしまいましたね。
彼女はお嬢様ではないのかしら?では、なぜ何度も「おごってあげよう」とか言ったのでしょうか?そして洋服に気を使い、買い物をしまくっていた彼女のお金はいったいどこから出てきたのかしら?と・・・。
DVDやアクセサリーを大量に買い込むぐらいなら、そのお金でみんなでポテトを買えばいいじゃんかぁ。もっと安いアフリカの伝統料理をたらふく食べて、美味しく健康な暮らしをすればいいじゃんかぁ。

さらに、彼女の家にはトイレがなく、用を足したくなった私は、通りの反対側の荒れたステップ地帯まで走って行って、いっしょに着いてきた従妹と並んで用を足しました。
従妹の女性は履物をはかず、素足で野外トイレに走って行き、そのままの足でもちろん家の中にも入って来るわけです。ボツワナって欧米化の進んだ金満大国なんじゃないの?どうしちゃったの?
そしてもちろん、シャワーなどあるはずもなく、しかも砂漠の夜はとても寒いので、外で水を浴びるとかそんな気持ちにもなれずに、シャワー浴びていない歴3日目の、小汚いおばちゃんは、自分の寝袋を広げて中へ入りました。

すると、隣のボロボロのマットに横になった女性が言いました。
「私達、貧乏なの。お金が無いの。」
ほぉ・・・、これはもしかしてボツワナ流の物乞い活動かしら?と思ったおばちゃんは、その後、彼女といろいろな話をしました。

彼女曰く、
「自分も、弟も、従妹も、従妹の彼氏(家にいる)も、誰も働いていないの。母親がパートの仕事を少ししているんだけど、収入は少ないので、私達はとても貧乏なのよ。」
「では、あなたは普段何をしているの?」
「叔母の家や彼氏(首都で仕事をしている中国人)のところへ行く以外は、何もしていない。」
う~ん、何もしていないのに金遣いは荒いのねぇ。しかも、首都やおばさんの家はとても遠方にあるわけで、交通費だけでもばかにならないと思うのです。
「では、何もしないならしないで、もっと節約するために本当にどこへも行かずに家事を手伝うか、それか、何かをしたいなら、買い物ではなくて仕事をすればいいんじゃないかしら。弟さんもそうだけど、みんなで働けば?」
「ボツワナでは仕事なんて簡単には見つからないのよ。ここは全てがコネとセックスなの。」
「コネとセックス?」
「そうよ。ボツワナの企業は、ほとんどが家族や親せき経営なので、身内しか基本的には雇わない。もしもそうでなくて仕事が欲しければ、まずあなたはとても美しく魅力的でなくてはいけないわね。ボスとセックスすれば、少し仕事がもらえる。そういう社会よ。」

彼女があまりにも堂々とそういう話をするので、ビビりました。
さすがにおばちゃんとしても、「じゃあセックスすれば?」とは言えず、浪費癖だけでも直せばいいのにと思いつつも、「大変なのねぇ」と言葉を濁しました。

ここまで話してくると、彼女の煌びやかな服の理由も、散財できる理由も分かる気がしてきました。
おそらく、彼女にとって中国人の彼氏と言うのは金づるですね。そうでなければ、派手な生活はできないし、その反対に着飾り続けないと「金(セックス)」の機会が減るのでお金が無くなってしまう。
公けに売春をしているわけじゃないけれど、仕事にしても恋人にしても、つまりはそういうことなのかなと思いました。

そして深夜になり、いよいよ疲れてしまったおばちゃんが眠ろうとすると、彼女が・・・、とっとっ突然、脱ぎ出した~。ひえ~って言うか、何故??
私は平静を装い通しましたが、なんでこのタイミングで脱ぐのじゃ~っと思いました。

そしてよ~く考えてみると、もしかすると彼女は、私を男と勘違いして誘っていた・・・そんな可能性があるのです。
実は、彼女に最初に会ったとき、つまりはバスに乗ったときに、周りにいた若い青年たちとおばちゃんは冗談の言い合いをしていました。

アフリカの男の子が外人を見つけたときは必ず言うことを、彼らはやはり言ってきました。
「僕と結婚してくれ。そして一緒に日本へ行こう!」
そこでおばちゃんは、こう言いました。
「ああ、残念だねぇ。私は男なので、君(男の子)とは結婚できないよ。」
すると青年は、
「大丈夫だよ。僕は実は女なんだ。だから君とは結婚できる。」
と返してきました。

その後も、もちろん冗談としてそんな会話がず~っと続き、周りにいた男の子たちとの間では、「あの日本人は男だ(冗談)」という設定になったままバスは走り続けました。
そして、例の女性はというと、会話の途中でバスに乗り込ん出来たので、「私が男だ」の部分からしか知らなかったのです。
とくに、私はアジア人種という、彼らにとっては普段見慣れていない人種なので男女の判別がつきにくいうえに、背も高くて髪も短い。
もしかしたら、彼女の愛しの中国人の彼氏よりも、私の方が長身だったかも?という勘違いの可能性です。

さて、夜の場面に戻りますが、彼女は明かりを落とすと私の隣へやって来て、素っ裸になって話しかけてきました。
私はもちろん、寝袋の中で硬直し、さっと目を閉じました。あ~こんなシチュエーションはもういやじゃ~っと思いつつ。
そして吹きさらしの寒くて煙たい家の中で、悪夢にうなされて目を覚ますと、はぁ、ついに発熱しました。
この後は、病気の旅人(ウィントフック)で書いた通りです。

翌朝目が覚めると、彼女は再び私に接近してきました。もちろん裸のまま。
「ねぇ、どうだった?よく眠れた?」
そう訊ねる彼女の巨乳が、私の胸まで30センチくらいという距離に大接近、そしてそのままの状態で固定。う~ん、なんでもいいから、まずはその巨乳を片づけていただきたい。目のやりどころに困るのでございます。

■豊かな国?

さて、ボツワナでオッパイ騒動に巻き込まれ、発熱し、そのまま家を逃げ出した私は、ふらふらになってテントを張り、翌日にはナミビアへ脱出しました。
もしも、彼女の家へ行っていなかったら、ボツワナは鉱物資源に潤う、欧米的近代化が最も進んだアフリカの国。お金持ちの国としての印象だけを私の中に残したはずです。
けれど現実は少し違っている様子でした。

ボツワナは、鉱物資源がある割に人口が少ないので、一人当たりのGDP比較ではアフリカトップクラスです。世界200カ国の中でも70位くらいに位置し、インドや中国やタイやベトナムよりももちろん上です。
要するに、金持ちです。
そして、欧米化された町並みや、人々のファッションから乗り物、いろんなものを見ても、「貧しい」という印象はありません。

ではボツワナは豊かなのかと言えば、必ずしもそうとは言えない。
彼らは高いお金を払って「いびつな欧米的暮らし」を手に入れ、とても高い「ファストフードのハンバーガー」を自慢げに食べ、家にはDVDプレーヤーがあるけれど、それらは砂にまみれて、トイレも窓のガラスもない。
そして、コネとセックスで金の動くボツワナは、世界で最もHIVの感染率の高いエリアに入っていて(アフリカ南部)、お金はあるけれど平均寿命が40歳くらいという、世界で最も命の短い国の一つでもあるわけです。
こうなってくると、豊さって、お金って、なんなんじゃ?と思わざるを得ませんね。

女性の家で、朝の身支度をしているとき、彼女の母親がソファーに座ってテレビを見ながら、とても疲れた顔で朝ごはんを食べていました。
朝ごはんは、ポテトチップスでした。

ボツワナのオッパイ・・・何かを語っていると、おばちゃんは思うのです。

さて、話がまた長くなってきたので、今日はこの辺で・・。
次は、さらに大金持ちの隣国、ナミビアと言う国で、「豊さ」について考えます。

ではまた、ごきげんよう。

安希

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