135.途上国市場と可能性2 (マシンゴ) 世界で相手にされない日本の携帯電話。ならば食品で世界進出・・してみます?

アジア・パシフィック医療改革フォーラム メール会員の皆様

皆様、おはようございます。

安希@朝夕はかなり冷え込むようになった秋の日本から。今、低血圧の治療のため、早起きを実践中。
朝6時半からラジオ体操をすることにしました。全然楽しくないです。ただ、眠たいだけです。毎朝、庭にでて、いやいや音楽に合わせて踊っています。

旅の間は、朝は3時や4時に起きることも頻繁にあるわけで、毎日旅をしているのだと思えば、6時半なんて大したことない!という気もします。・・・でもやっぱり眠たいわ~。

さて、途上国市場の話の続きが残っていましたので、さっさと書き終えてしまおうと思います。よろしく。

■携帯電話

この話を書き始めたそもそものきっかけは、ジンバブエで携帯電話の電波塔整備に同伴したことが始まりでした。
途上国へ進出している機器類で、一番浸透している、あるいは人気がある、あるいは、みんながこだわっているのが携帯電話です。

砂漠、ジャングル、サバンナ、どこに住んでいても、電波さえ届けば使用可能。家が無い遊牧民は、テレビは置けなくても、携帯なら所持できる。
誰かとコミュニケーションをとる楽しさ、一種の娯楽、カメラ機能が付いていたり、と携帯電話は大人気で、み~んながあこがれ、みんなが持っている。
アフリカの路上でも、携帯電話売りや携帯カード(プリペイドカード)売りなんかが、至る所に待ち伏せしていて、大繁盛してます。

私が行った国々の中では、やはりノキアの知名度がダントツ一位。あとはソニーエリクソン、モトローラーもよく使われていました。
そして、韓国のサムスンとLGですね。ちなみに、ネパール暮らしの姉が使っていた携帯もLG。

ところで、日本の携帯は海外ではまったく相手にされていません。(おばちゃんが知る限りでは・・)
私も、国内では日本の携帯を使っていますが、海外では、日本の携帯は何と言うか「役に立たん!」といつもキレています・・・。

ここで、国外へしょっちゅう出かけるおばちゃんの、日本の携帯産業への愚痴を書かせていただきますと、日本の携帯は機種もシステムも日本国内向けにのみ作られていて、「国内囲い込み」のためにだけ作られている。
はっきり言って、家族プランやら、友達プランやら、なんやらかんやらで契約をして固定客を囲い込むシステムは、まさに『身近な人とだけ会話しなさい』と言われている感じで、コミュニケーション領域が縮小してしまう気がします。
海外で私の携帯に受信すると、一分100円の通話料が、かけた側にも、受けた側(私)にもそれぞれにかかる(計200円)。だから旅人のおばちゃんなんかは、「私が国外に居る時は、私の携帯には絶対に電話をするな!」と友人や家族に宣言して、永遠に鳴ることのない日本の携帯を手に、孤独に生きていくのでした・・・。

海外でSIMカードを挿入しても、まるで機能しない、おばちゃんの悲しみの携帯ちゃん。
世界中の人に「SIMを入れればいいだけだ。簡単だなことだから、試してみよう」と言われて、いろんな国でSIMを入れましたが、まったく機能せず、そしておばちゃんは言われたのでした。
「ガーナ(アフリカ)では最近、携帯電話の盗難が深刻な状況になっているけど、君の『使い勝手の悪い(USELESS)、日本の携帯』なら、誰も盗まない。よかったね。』」。
どこが、よいのじゃ~、とおばちゃんは嘆いたのでした。

携帯電話の海外使用の件は、日本の携帯電話会社にも何度も相談したし、「国際電話ならぜひこの機種を」と言われた、2006年当時の一番「国際的な3G機種」をわざわざ購入していったのですが、結果として役に立たなかったし、これまでに、私が納得できるような「国際電話の活用法」を説明できた店員はいませんでした。
いつも、「友達通話プランがどうの~、年間で契約すると割引がどうの~」の話ばかりで、国外でのSIMカードの利用が簡単で、SMSが英語で簡単に自由に使えて、まともなお値段で利用できるサービスを、一発で提供してくれた試しはないですね。不便。

海外の携帯は「メルアド」なんて使っていません。みんな電話番号を使ってSMSでコミュニケーションしています。
それから、日本の携帯は、絵文字や日本語機能は充実しているけれど、英語の機能が本当に使いにくい。
つまり、「T」と打ち込めば、「TODAY」「TOMORROW」「TRAVELING」みたいに、単語リストがでる携帯でないと、「TOMORROW」の8文字のアルファベットを全部打たなくちゃいけなくなります。地獄です。
キーボードタイプの携帯を買えば、少しは良くなるのかしら・・・と思いつつも、それにしても、日本の携帯の使いにくさ、どうにかなりませんかねぇ・・・。

ここまでは、おばちゃんの個人的なボヤキでしたが、国外の人たちに日本の携帯が相手にされていない一番の理由は、機能のややこしさと価格です。

国産携帯電話の機能面での目標は、ずいぶん前に「話す以外のこと」に移ったと思います。
日本はとても静かな国で、あまり言葉を発さない傾向があるので、「携帯を無言で使う」傾向が強いように思います。
公共機関では携帯での通話が禁止されている国柄(それ自体は文化なので特に問題ないですが)ですから、他国とはコミュニケーションの概念がすごく違っているのです。

日本の携帯は、無言で使うわけですから、「書く機能」つまり、絵文字なんかが発達している。携帯でテレビが見られる(もちろん無言)とか、インターネットをする(無言)、音楽を聴く(無言)、お金を払う(無言)、写真を撮る(無言)。
それに比べて、海外(公共機関でも、ミーティングの途中でも、みんな大声で電話に出る!みたいな文化)では、携帯電話の魅力は、まず「話すこと」にあるわけです。
なので、無言専用機能が高く高価な日本の携帯より、シンプルで安くてたくさん会話のできる外国産の携帯電話のほうがニーズに合っているのだと思います。

特に、日本とは違い、隣国と国境を接している国の人たちは、国境をまたいでも、SIMカードをさっと入れ替え、新しいプリペイドカードの度数をすぐに入れて、携帯が使えるようでないと困ると思います。
だから、日本の携帯電話やシステムは、あまりにも島国的すぎて、海外では浸透できないのだと思います。

■食品

携帯の話をしていたら、また長くなってきました。カメラや雑貨や家電のこともいろいろ書きたいのですが、長くなるのでやめにして、最後に食品だけ書いておきましょう。

今夏のアフリカ旅行中、エチオピア、モザンビーク、ジンバブエなどで、おばちゃんが一番よく食べたもの、それは焼きトウモロコシでした。
前回アフリカに行った時もよく食べました。なぜなら、手軽で安いから。
アフリカの道端では、炭火で焼いたトウモロコシが安く売られていて、その場で塩を振ってもらって食べられます。

モザンビークを旅行中のおばちゃんは、ある晩、トウモロコシ2本と、トマトと玉ねぎを買って、テントへ戻り、サラダを作って紅茶を入れました。
さて、お楽しみの夕食の時間。買ってきたトウモロコシにかぶりつくと、ん???硬い。冷めていて硬い・・・。
二本目はもっと冷めていて、とても硬くて、なかなか噛み砕けないのです。結局食べきるまでに一時間くらいかかり、顎の筋肉が筋肉痛になったのですが、咀嚼の間、ずっと考えていたことがありました。
このトウモロコシ、しょうゆバターで食べたら、もっと柔らかくておいしいだろうな~。

そこで食品や食文化の輸出入について考えることになりました。
食品(調味料も含めて)の中で、世界浸透しているものと言えば、マギーとネスカフェ。つまりネスレの一人勝ち状態ですね。(あくまでもおばちゃんの感想)
マギーと言えば、マギーブイヨンですが、ブイヨンだけでなく、マギーのインスタントラーメンはまさに途上国ではスタンダード。
それから、アフリカは多くの国で、ほとんどの料理をマギー(現地人はマジーと呼んだりする)に依存しています。
「塩と砂糖とマギー」が毎日の生活必需品です。

世界中のほとんどの国で、とんな環境でも手に入る3大食物が、玉ねぎ、ジャガイモ、トマトだとすると、それを料理する上で一番使い勝手の良いものが、今のところマギー。
スープにも出来るし、特にアフリカの方では、トマトと玉ねぎとニンニクをベースに、そこへマギーを入れて煮込んだソースが、日々の食事という印象がありました(日本の味噌汁みたいに・・)。
本当に、どこの家庭へ行ってもマギーで料理をしていて、しかも「スープストック」や「ヌードル」という単語は浸透していなくて、みんな「マギー」しかしらないことも多くて興味深かったです。

そこで、醤油好き日本人のおばちゃんは、「マギー」ならぬ「キッコーマン」を世界に広めてはどうだろうか・・と。
例えば、トウモロコシはアフリカの多くの地域で主食として食べられていて、地理や気候条件の面でもかなりの広範囲で手に入っていた印象があります。
そこで、醤油で焼いた焼きトウモロコシを世界中に浸透させて、醤油と言えば「キッコーマン」、つまり焼きトウモロコシと言えば、セットで「キッコーマン」という単語が口をついて出てくる・・みたいに洗脳するのはどうでしょう。

別に、他の醤油会社のブランド名でもいいし、他の調味料や食品でもいいのですが、世界で良く食べられている主要食物に合う調味料や食品を海外で紹介して、その際は「醤油」と紹介せず、ブランド名で紹介してはどうでしょうか。
何十年か先にアフリカを旅行したら、みんな普通に「トヨタ」「マギー」「キッコーマン」を常用単語として使っていた。みたいな世界を、硬~いトウモロコシをかじりながら旅人おばちゃんは想像したのでした。(というか、自分が醤油焼きトウモロコシ食べたかっただけ??笑)

■ニーズ

ジンバブエ編がえらく長引いて、いよいよ終わりしたいのですが、要するに、輸出はその国のニーズや傾向を良く知ることが大切ですね。

アラブの国を旅行中、サムソン君は私にこんな話をしました。
「例えばアラブの国で爆発的に売れた商品の中に、暗証番号式の家のロックシステムがある。アラブイスラム圏では服装が西欧やアジアとは違い、ポケットが付いていない服が伝統的だ。
だから、カギを携帯せずにすむロックシステムは、とても好評だった。こういう風な観点で彼らの生活を観察して、盲点を探しだし、ニーズに合ったものを提供すれば爆発的に売れる。何か、そういうものないかな~。」

それ以来、私もつられて、何かないかな~、という視点を持ちながら旅を続けていきました。
ちょっとした工夫で、現地の人の生活に大いに役立つ商品やアイデアはたくさんあると思いますね。

例えば、途上国では電気の供給が不安定だったり、遊牧民が多かったり、電流がめちゃめちゃだったりして、携帯電話の充電が結構面倒で、バッテリーの持ちがとても悪かったりします。
そこで、携帯の充電をソーラー電池で、いつでもどこでも太陽さえあればできるようにしてくれたらいいな~と、砂漠なんかを旅するおばちゃんはいつも思います。
バッテリーをセーブするために、私は、アラームを使用する時以外は、携帯の電源を切っている・・・ますます孤独なバックパックおばちゃん・・。電源の確保って、本当に面倒なのです!
要するに、そんな感じのアイデアです。ソーラーで短時間で充電ができる携帯が出たら、真っ先に買って、サハラ砂漠で使わせていただきまっす!

それから、サムソン君の「広告宣伝チェックの旅」も同伴していて面白かったです。
サムスンの広告看板や商品の陳列などをチェックしながら、「この位置に看板を立てても、目立たない。SONYに負けている。」とか、「色づかいがオカシイ。これではイメージ戦略に失敗する!」などなど、憤慨しておられました。
おばちゃんも、へぇ~、言われてみると、そうねぇ~、なんて言いながら旅をしたものでした。
もう一つ付け加えると、自社の若者にバックパック旅行をさせて自由に世界を見る機会を与えているサムスンの上司は、将来の世界戦略を見据えて行動しているな・・・という気もしましたよ。

という訳で、結論らしきものは特にないのですが、途上国の市場のことをあれこれ書いてみました。

次はボツワナ編。やっとジンバブエ編が終わって、やれやれという気分です。

ではまた、ごきげんよう。

安希

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1件のコメント

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    LGは最近よくますね。
    F1の中継でテレビにでてくるので、
    何なのかと思っていたら、
    韓国の電機メーカーなのですね。

    シンガポールでもバスに
    Life is Good! LGというロゴで広告がでていました。

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