127.何もない場所を求めて(マンシー二) 美しい山々に囲まれたスワジランドのコテージで、おばちゃんは孤独に考えました。

一般読者向け

皆さん、こんにちは。
安希@モザンビークのキャンプ場の屋外のキッチン台の前で立ったままパソコンをしています。
なぜなら、コンセントの差込口がここしか見つからなかったから。

今日は初めてのキャンプです!
今回、アフリカ南部を旅するために購入したテントを組み立ててみました。
ちょっと高かったけど性能の高い最新モデルを買ってきたおかげで、説明書も読まずにすぐに出来ました。 さすがは世界のMont-bell!

機能性があまりにもよく考えられていて、もう、おばちゃんは感動しながらテント張りをしましたよ。
今回は、寝袋もダウンの入った高品質のものを持ってきているので、寒さに凍える心配もなく、快適な夜を迎えられそうです。 何と言っても、世界のMont-bell!
早く就寝タイムにならないかな~、わくわくわくわく。(夏合宿に来た小学生並みの胸騒ぎのおばちゃん。)

で、肝心なレポートはというと特に話題もなく…。何せアフリカ南部はインフラも整備されていて、近代化されているので、あまり驚きがないのですね。
けれどせっかくなので、3日間だけ滞在したスワジランドという小さな国からのお話を何かしておきたいなと思い、お台所に立ちました。
(あっ、料理じゃなくてパソコンね。)

スワジランドという国がどんな国かと言うと、南アフリカからの国境を越えたことに気づかないくらい、普通の近代的なリゾートみたいな場所でした。
美しい山々に囲まれた国で、山のコテージで本を読んだり、ちょっとしたハイキングに出かけるには、最適の場所でした。
と、書いたのは、そもそも私がそういうリゾート系のルートに誤って紛れ込んでしまったから。
そして、南アフリカのプール付の宿に始まり、そこからのツーリストバス、そしてスワジランドの山のコテージライフで常に感じたことは、「超退屈!孤独!」でした。
だって周りは、欧米人(南アの白人を含む)のブロンドヘアーの若くてかわいいお兄ちゃんお姉ちゃんの集団ばかり…。
リッチな白人の皆さんのバケーションと、それを助ける現地の労働者の黒人。そして、隅っこで一人いじけるアジア人のおばちゃん。みたいな、最悪のパターンでした。

まあ、パターンは最悪でしたが、やはり同じように感じている人もいて、そんな人たちとの数少ない出会いを大切にしながら、おばちゃんは愚痴りました。
一人目は、スワジランドのコテージで同じ部屋に潜んでいた上海在住のドイツ人。
彼女とは、ヨハネスブルグからずっと同じバスでしたが、彼女も同じような「退屈さ」を感じていたらしく、私たちは意気投合しました。
コテージで用意されるピザやハンバーガーを無視して、夜でも一人でローカルバスに乗り、ローカルバーへ飲みに行く、気合の入った彼女の行動は、真似はしないけど(危ないから)、気持ちはよく分かります。

そこで、二人で意見が一致したのが、
1.欧米には「見栄を張り、威張った態度を取る文化」がある。
旅行に出てくる欧米人の集団行動の若者たちは、とにかく態度がでかく、マナーがなっていない人が多い。(怒るおばちゃん。特に、かわいこちゃんは許さないおばちゃん!)

エピソード1:
ある晩、おばちゃんが宿のリビングのソファーに腰掛けてパソコンをしていると、4人のブロンドの男の子たち(多分イギリスの大学生)がディナーの皿を持ってやってきた。
3人の男の子が、3人がけのソファーに座り食事を始めたが、一人だけ座れずうろうろしている子がいた。
そこで、心優しきアジア人のおばちゃんは、パソコンのスイッチを切って、男の子にソファーを譲ってあげた。
「どうぞ」と。
すると、男の子は、目も合わさずに「オッケー」とだけつぶやいてソファーに座った。
「こらー!オッケーじゃなくて、サンキューって言え!」と、おばちゃんは彼にナイフを突きつけて言ったりはしなかったけど、普通は、誰かが席を譲ってくれたらサンキューと言います。
俺たちのパーティースペースに入ってきた者は席を譲ってあたりまえ、とでも思っているのかしら。まったく。

エピソード2:
おばちゃんが、ツーリストバスで移動していた時のこと。周りはみ~んな白人のバケーションの人たちで、私たちは沢山の空きのある座席へ荷物を置いて、悠々と座っておりました。
すると、途中で二人組みのブロンドのファッショナブルな女の子が(たぶんアメリカの大学生)が乗り込んできて私の後ろの席に着きました。
そこには4席分あって、私のカメラバッグとジャケットとスカーフが置いてあったのですが…、あっ、どけてあげようかな?と思って後ろを振り返った時には…。
バッグもジャケットもスカーフも床に投げ捨てられていて、女の子たちはガムを噛みながら足を組んで、大声で、偉そうな態度で席を陣取っていたのでした。
「こらー!人の所持品を床へ投げ捨てるな!!」と、おばちゃんは彼女たちの金色の髪をわしづかみにして振り回し、窓から投げ捨てたのでした。と言うのはウソですが…。
その後、一番前の席が空くと、今度はそっちへ移動した女の子たち。
座るなり、足を前の座席に放り上げ・・・行儀が悪いことこの上なく…。

しかし思い返してみると、世界の発展途上国の「欧米人向けに作られたバケーションリゾート地帯」では、こんな光景はいつものことでした。
現地人や周りの有色人種をバカにする、こき使う、召使か奴隷のように見下す!なんていう若者を時々目にします。
特に態度が悪くない人たちも、なんと言うか、会話がしにくい…ですね。何故かしら…。
私が思うに、彼らは自分の世界(殻の中)から出ることをとても恐れている人たちだと言う気がします。こちらが英語で話しかけると、ビビって逃げていく感じ。
(だから、ビビらなくても食べたりしないから!ただ、たわいもない会話をしてるだけで、バカみたいなこと話して笑っていればいいだけなんだってば。)

たとえば、スーダンやエチオピアにはこういうリゾート地帯はないので、地元の人が泊まる宿に安く泊めてもらい、心温まる体験が出来ます。
けれど、東南アジアや南部アフリカは、本当に酷いですね。白人の横柄な態度…、冷たい表情、いやですね。

バスの中での異常な雰囲気を察していた上海在住のドイツ人(彼女は海外生活が長いので、白人社会を客観的に見られる)は、欧米人の若者の態度を以下のように説明しました。
「欧米には、自分が偉いような態度を取る、または見せびらかすことを良しとするような文化がある。アジアに、謙虚さを一つの美徳とし、「成熟」と見なす文化があるのと対照的。」と。
なるほどねぇ。もちろん欧米にだってマナーはあるけれど、「偉そうぶって、誰かを召使のように使う」ことをネガティブに取らえる文化自体が、あんまりないのかも…、と思いました。
そういわれると、これまで目にしてきた、目に余る彼らの横柄な(おばちゃんがとても腹を立ててきた)態度に、説明が付くわねぇ。なるほど。

注:白人にも、謙虚で素晴らしく人間の出来た人は沢山いるので誤解のないように。あくまでも途上国のリゾートにやってくる白人(特に英語圏)の、一人では何も出来ないから集団で群れる若者たちを指して言っているだけです。

そこで、挨拶をしても話しかけても、あまり反応のない白人集団をあきらめ、心の安らぎを求めるおばちゃんのような小汚い黒髪は、地元の人たちに話しかけるわけですね。
するとやっぱり、ああ~素敵な笑顔~。のんびりとした話口調。いろいろ質問しても、嬉しそうに答えてくれる人々~。
言語の上手い下手なんて関係な~く、なぜか冗談だけは通じるし、みんな笑ってるし~。
彼女(彼ら)は、道端の本当に何も飾りのない(プールもバーも、コテージのハンモックもない)ような、草むらの壊れかけた木製ベンチに座っていたりします。
おばちゃんは、ベンチに座って、ただ、おしゃべりを楽しみました。な~んにもないけど、彼ら(彼女たち)がいる場所。そこが一番素敵な場所です。

ところで、モザンビークにやってきた最初の日に、宿でたまたま知り合った一人旅のフランス人のライダー(バイク)と話していて面白いことに気づきました。
彼もまた、白人の若者パーティー集団から距離を置きたい人らしく、地図を広げると、小さな道路や名もない村を指差して楽しそうに言いました。
「この辺りは、本当に何にもないから、本当にお勧め。それから、ここの海岸線もな~んにもなくて、いいよ~。」と。
私の心はときめいて、二人で地図を覗き込んで、どこが「良いか」を話していて、ふと思ったのですが、彼は実に何度も、「な~んにもない」と言う言葉を口にしたなと。
そう、「な~んにもない場所」
彼の言う、「な~んにもないけど、黒人の地元の人が、あまり裕福ではないけれど、しっかりと暮らしている場所。すごく素敵な人たちがいる場所」を、私たちは探しに行かなくてはいけないのですね。

彼はバイクがあるからいいけど・・・。本当ならおばちゃんも、アフリカは自転車とテントで旅をしたいです。
「バイクで小さな村、な~んにもない(交通網も何にもない)エリアへ行けていいね~。うらやましい。」
と話すと、彼は言いました。
「そうだね。ただし、大きな町を走るときは大変だよ。バイクが故障したりすると、一斉に周りの人たちが襲い掛かってくるからね。泥棒たちに一斉に取り囲まれてハチの巣をつついたみたいな状態になる。でも、な~んにもない村まで行けばもう安心だけど。」

「な~んにもない村ね。」

以上、とても小奇麗な、お人よしの小さな国スワジランドを含む、アフリカ南部一帯から、ちょっと孤独なおばちゃんの愚痴レポートでした。
出来るだけゆっくりと、な~んにもない場所へ入っていく旅・・・それを実現するには、自分専用の乗り物が必要、と言う事で、次は一輪車か竹馬にでも乗って旅をしようかしら?

くだらない話ですみません。キッチンに蚊が集まってきたのでこの辺で失礼します。
ではまた、ごきげんよう。

安希

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1件のコメント

  1. 私は生粋の日本人ですが肌の色が黒目です。自動車部品製造販売会社に勤めるサラリーマンで海外勤務が多いのですが、この肌の黒さからタイ在住時はよく運転手と間違われましたが、嫌な気はしませんでした。米国勤務が通算10年を超えますが、ここでは未だに腹のたつことに遭遇します。場所が白人社会の南部ということがたぶんに影響していることは理解してますが、それでも許せない。walmartにデジカメを買いに行って店員に「スイッチどれ?」って聞いただけなのに「壊れる。さわるな。在庫ぎれだ。」と言われました。ようはこういうことなのです。まだこういったことが起こる土壌が残っているのです。おそらくこの白人店員の家の庭に私が勝手に入れば射殺され、その行為は陪審員たちにより正当防衛とされるでしょう。しかも驚くことに、ここ(南部)ではみな週2日は教会に通いミサで隣人愛を持ちましょうと口にしてミサにいる周りの人達とハグしあっているのです。私もミサに行ったことがありますが、まわりの白人たちは、ミサの中で私にもハグを求めてきました。この事実、理解するには根が深すぎます。これはジョークに聞こえますが、真面目に言います。週2回も教会に通いつめるのは、何年何度どれだけ聖書を学んでも一瞬で忘れてしまうからです。言葉は悪いですが、バカじゃないのかと思うことがあります。この事実にはよく考えさせられます。一方で彼らってものすごく無恥で純と感じることもたまにはあります。
    それは、別として横柄な白人は私は大嫌いで私に対しての失礼な態度は許しません。冒頭のwalmartへは当然抗議しました。まず、在庫があるのを確認。売り場マネージャーを呼んでまくしたてました。「私はあの店員にこれこれの扱いをされたし、在庫があるにもかかわらず売ってももらえない。これはどういうことだ?私がアジア人だからそういう態度をとるのか?店長呼んで来い。私は今この街で働いていてこの街に高い税金もキッチリ払ってるんだぞ。どれだけ払ってるか調べてみろ。それでこの扱いは許せん。早く店長呼んで来い。」マネージャーはデジカメを割引するので許してくださいと言ってきました。まあそれで許しました。他にも米国赴任当初、私を舐めてた部下(白人)に対しても、「私は軽く扱われるのがキライだ。その態度を改めないなら、私は上司(白人)にお前か俺のどちらか選べと依頼する」と面と向かって言ったことがあります。ここまでやっても白人パワーとやりあうには不足です。この部下は私の白人上司に呼び出され、明日から来るな、来たかったら私の謝れと言われました。こうやって毎日戦っています。日本人は当然、英語ができなければいけません。言葉を使って理不尽と戦うことが必要です。そうしなければなめられっぱなしです。島国日本人にこもってやっていけるなら別ですが、白人とかかわらずには生きて行けない経済社会。戦うしかありません。

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