84.なぜかザンビアにいる私(チパタ)
ジンバブエ入りに失敗しました。予定は未定のアフリカで、放浪中の私。

皆さん、こんにちは。安希@ザンビアに来てしまいました。
前回マラウィからのメールで、次はジンバブエ!と書いておいて、なぜ今ザンビアから書いているかと言うと、ジンバブエ入国に失敗してしまったからです。

なんと言ってもここはアフリカ。予定は未定。スケジュールは無し。計画を立ててもほとんど意味がないので、毎朝目覚めてからの即断で、次に行く方角を決めています。
そして朝決めた方角からはずれ、行くはずの国とも考えていた交通手段とも、ぜ~んぜん違う選択をして、夜一日を振り返ると、「あら、私はどうしてここに居るのかしら?」状態の日々です。

というわけで、今日は、ザンビアとは関係ないけれど、ザンビアへ来てしまった理由についてのお話を。「アフリカの旅」がどんなものかを説明するには適材かなと思いますので。

マラウィのブランタイアへ木曜日に入って、まず行ったことは翌日金曜日のジンバブエ行きのバスのチケットを探すことです。
宿にチェックインしてからすぐにバス停へ行って、チケット売りのおじさんに聞いてみました。すると

「ジンバブエのチケットは販売はしていないけれど、明日ハラレ(ジンバブエの首都)からバスが来るので7時にここへ来れば、そのバスに乗れる。チケットは乗車時に買えばいい。」
なるほど、政治混乱、交通マヒのジンバブエにも一応バスは出ているらしい。そこでいくつかおじさんに質問しました。

1.モザンビークのビザ。
ハラレへ行くにはモザンビークを一部通過します。その際にトランジットビザが必要になるはずでした。そこでビザが国境で確実に取れるのか、またその値段がいくらなのか。さらに通行税とかいうものもかかると聞いていたので、その点について。

2.ジンバブエのビザ。
ジンバブエビザは国境で30ドルで買えるといわれているが、本当に大丈夫かどうか。

3.ジンバブエ到着時間。
現在のハラレは、政治混乱による物質難、食糧難により、かなり治安が悪化している。強盗事件頻発につき、到着時間が遅いと、バス停から宿までの移動が怖い。出来るだけ日が出ているうちに到着したい。

以上3点について、おじさんの回答は、「まったく分かりません。」でした。ジンバブエの状況は不明です。バスのことも不明です。と。
従って、バス停にいるジンバブエの人に聞いてみてはどうかと言われました。たしかに、ハラレ行きのバスを待っているらしい何人かの女性が、穀物袋の山の上に座っているのが分かりました。
さすが食糧難のジンバブエ。穀物の買い付けに来たという女性達です。バスを待っているらしい。従って、ジンバブエの状況をいろいろと聞いてみることにしました。

1.ジンバブエの状況。
確かに治安は悪化しているが、怖れることは何もない。バスの到着時間はとりあえず夜9時ごろになると思う。
「9時!遅すぎます!」
タクシーを使えば大丈夫。
「タクシーはドル払いでいけますか?(なぜなら、ジンバブエは通貨が完全崩壊中。しかも闇両替禁止なので、ハラレ到着後、「うわさのビル。とか秘密のレストラン」にて安全な裏取引をする以外通貨が手に入らない。その秘密のレストランへ行くまではドルで切り抜けなければいけません。)」
彼女の説明によれば、ドルでいけるはず。3ドルぐらいで宿までいけるでしょうと。なるほど。

2.ビザについて。
モザンビークのビザについては、彼女はハラレの大使館でとってから来たので国境でのことは分からない。ジンバブエのビザは彼女は必要ないから、なお分からない。通行税は南アフリカ通貨払いで20ランドかマラウィ通貨で500クワチャ。

なるほど。

次に話をしたのが穀物袋の上に座っていたお兄さん。

1.バスの運行状況とジンバブエの状況。
バスは明日の朝7時に来るがどうかは分からない。今朝一便でたから、明日は来ない可能性が高い。モザンビークで休憩して、翌土曜日に来ると思う。
「ひえ~。それは困ります。土曜の夜着なんて、さらにひと気がない時間帯ではないですかぁ。」
「う~ん、確かに。僕も金曜に行くことをお勧めするけれど、バスが明日来るだろうか…。とりあえず朝6時30分にここへ来てみれば分かる。もしかしたらバスがくるかもしれない。」
「来なかったら?」
「土曜の朝か、午後か、とりあえず土曜には一便くるはず。」
困りました。週末までにハラレに入ろうと思って予定を調整してきたのに…。しかも土曜の午後に出たりしたら、日曜の深夜とかに到着しちゃうんじゃないでしょうか?ビビルおばちゃん。

2.ビザについて。
モザンビークビザの値段は分からないけれど、かならず国境で取れる。それは確かです。通行税は500クワチャ。

お兄さんはとても親切で、ジンバブエの状況などをいろいろ詳しく教えてくれました。
そして、バスの運転手に彼から事情を説明し、特にハラレ到着後、信頼できるタクシー会社のタクシーで、しかもまっとうな額をドル払いで宿まで行けるように手配してくれるらしい。
はい。助かります。
今までの経験からしても、きちんとしたバス会社の運ちゃんに助けを求めるのが一番良い。到着後、次の乗り物を探すときは、運ちゃんに頼んでどうにかしてもらうと確実に事が運んでいきます。
というわけで、翌朝6時半にバス停で待ち合わせをして、バスが来れば金曜発。来なければ、どうしようかしら?ということに決定しました。

さて翌日、6時半に荷物を担いでバス停へ。まずはっきりしたことは、今日のバスはない。ということ。周りにいた穀物袋の皆さんも、今日は無理ね~。と話していました。
するとそこへ別のお兄さん達が現れ、別のプライベートのバス会社のバスが、他のバス停から南アフリカのヨハネスブルグへ向けて出るので、その運ちゃんに裏取引してポケットマネーを支払い、途中ジンバブエのハラレで下ろしてもらえばいい。と。
なんだかよく分からないけれど、荷物を担いで別のバス停へ行ってみました。

そのお兄さん達との話し合いで分かったこと、

1.モザンビークのトランジットビザは国境で取れる。
31ドルする。ぎょ~~~!3年前発行のガイドブックには5ドルと書いてあるのに…。意味が分からない。
そして、ジンバブエのビザは必要なくなった。はぃ??そんなはずはないでしょう。30ドルかかるはずです。でも周りにいた別の人にも聞いてみたけれど、ジンバブエの国境は今マヒしていて、ビザ代がチャージされない、とか意味不明。なんじゃそれは?
そして、近くにある領事館でモザンビークビザを申請すれば、クワチャ払いでずっと安くなる。とも。

バス停へ連れてきてもい、お兄さん達はそのままどこかへ去っていってしまい、次はヨハネスブルグ行きのバスを待つ人たちと話し始めました。そこで分かったこと。

1.このバスはジンバブエを通過しない。
はぃ??
「今日のバスは、モザンビーク経由ヨハネス行きの直通便なので、ハラレにはもちろん行かないし、そもそもジンバブエを通過しない。」と。
はぁ、そうですかぁ。
ただし、明日、このバス会社からはハラレ行き直通便が出る。とも言っていました。

ジンバブエ行きはますます混迷を深めて、私は金曜出発を諦め、とにかくどこかかしらのバス会社から出ると思われる土曜発のバスを待つことにして、ならば金曜日のうちにモザンビーク大使館へ行ってビザを取ってしまう作戦に変更。
即、宿に戻り、再チェックイン。重たい荷物をとりあえず宿に置いてから、もう一度二つのバス停へ最終確認へ。

バス停1.穀物袋の上にいたほかのおばちゃんたち3名と話したところでは…、バスは土曜日に来るけれど、土曜の夜に来るから、出発は日曜の朝ではないかと思う。と。
え~、土曜日じゃないのかぃ?私は一体いつまで待てばよいのでしょうか…。いつ来るとも分からないバス。まさにそんな感じです。

バス停2.バス会社のオフィスが開いていたので情報を確認しにいくと、「確かに明日、ハラレに一便出るが、現在は穀物運搬に使っているので、乗客は一切のせていない。」と。
食料難のジンバブエです。つまり、可能性があるとすると、運ちゃんと裏取引して、穀物運搬バスに潜り込ませてもらうことですね。面倒ですね。ダメかもしれない可能性が大です。

とにかく、バスのスケジュールは、私が考えてどうにかなることではなく、バスが来たら乗る。来なければ待つ。それ以外に何も出来ないことがはっきりしました。
従って次はビザの手配。ガイドブックに書いてある住所を頼りに、隣町へバスで飛んで行き、大使館を探しました。が、移転したといわれました。
そこで移転先に向かってバスで飛んでいくと、またも、移転したと言われました。
「3年の間に、何回移転したら気が済みますの?」と聞いてみたいくらいのモザンビーク大使館。

3度目のトライでやっと見つけた大使館。申請用紙を書き込んでいざ支払うという段階になって言われた申請費が「5700クワチャ」
即、電卓を取り出してドル換算すると38ドル!です。なぜだ、なぜそんなにも高いのだ~。おばちゃんはショックで思わず申請用紙を引っ込めてしまいました。
「なぜそんなに高いのですか?たった数時間通過するだけなのに。」
「なぜならそれがルールだからです。」
「もし国境で申請したら、通貨は何払いで、幾らになりますか?(お兄さんは31ドルと話していた)。」
「国境のことは分かりません。」

たった数時間の通過に38ドルを請求するモザンビークなどという意地の悪い国には、行きたくな~いのです。しかも南アフリカでモザンビーク一ヶ月ツーリストビザを取ったフィンランド人はたった10ドルだったというのも余計に腹が立ちます。
申請場所によって、何倍も値段を変えてしまうような、モザンビークなどという姑息な国には、行きたくな~いのです。
そこでモザンビークには行かずに、他の方法でジンバブエへ行くことにしました。

宿へ走って戻り、まだ10時のチェックアウト時間の前だったので、そのまま再チェックアウト(10時までは昨日の私のベッドは私のものだったので再請求はもちろん無し!)。
とりあえず表へ出てアフリカの地図をバ~ンと広げると、おお、隣にはザンビアという国がありますぞ!その国へ行ってジンバブエへ抜けるか、そこからボツワナ経由だってあります。
よーっし、じゃあこっちだ~!
ということで、まずは首都リロングウェへ向かうバスに飛び乗って夕方にはリロングウェへ到着。その翌朝、バスとタクシーを乗り継いで、はっと気がついたらザンビアに来てました。

はい、そんなわけで今、ザンビア。明日の予定は未定。とりあえず、現地通貨を手に入れ、宿を探して、食べ物を探して、乗り物を探して、まあ、どこか行けるところへ少しずつ進んでいこうと思います。
ここはアフリカなのです。
行くつもりの全然なかったザンビアで何か面白いことが待っているかもしれないし、「全ては運任せ」でいってみましょう。

それではまた、ごきげんよう。

安希

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