『LGBT・紹介レポート』Final week
〜関連映画・書籍・戯曲 ⑨〜

final weekは、以下の6作品。今回は最終回ということで、アメリカ以外の地域(主に日本)の作品を選びました。これまでの作品よりは、セクシュアルマイノリティの生活感をよりリアルに、また身近に感じられるものが多いと思います。

Book

にじ色ライフプランニング入門』長易至文著

同性カップルへの法的なサポートがない日本で、同性愛者として生きていく上で知っておくべきことが書かれている。入院、保険、介護、貯蓄、相続など、異性カップルであれば法に則って対処できる問題も、同性カップルは一つ一つ独自の方法でクリアする必要がある。ただ本書には、異性愛者が読んでも為になるライフプランの知識がたくさん含まれていて、解決方法は違っても、人間が生涯で直面する問題は同じだと改めて考えさせられた。(特に介護と老後の問題!)

 

きのう何食べた?』よしながふみ作

弁護士と美容師というゲイカップルの日常生活を描いた漫画。毎晩、それはそれは美味しそうな夕飯が登場します。買い物から調理までの場面がとにかく長いので、レシビ本を読んでいるような気分にさえなる。読み終わると、「よし、今日から真面目に料理しよう!」と思えるシリーズ。

 

 

Film

Dangerous Living (デンジャラス・リビング)』ジョン・スカリオッティ監督 (復習)

2001年にエジプトで起きた『クイーン・ボート逮捕事件(52名のゲイ男性が逮捕され、拷問を受けた事件)』を軸に、発展途上国のセクシュアル・マイノリティが現在おかれている状況をレポートしたドキュメンタリー映画。欧米では権利保護が進んでいますが、世界全体ではまだまだ犯罪扱いされていたり、投獄や死刑の対象となっているのが現状。

 

Weekend』アンドリュー・ヘイ監督

二人の若者が、次第に惹かれ合っていく様子を描いたイギリスの映画。ゲイ男性の恋愛を描いた映画の中では、「同性の二人が恋に落ちるときって、きっとこんな感じなんだろうな」と、一番自然な感じがした作品。ハリウッド的なエンターテイメントラブロマンスとは一線を画していて、個人的には、いい映画だと思いましたけど・・。

 

ハッシュ! 』橋口亮輔監督

ゲイのカップルが、精子提供を求める独身女性との関係を通じて変化していく様子を描いた映画。平均的なヘテロセクシュアルの人生から外れた時に、当事者たちが直面する問題(社会や家族との関係性であったり、内面的な揺れであったり)が、まんべんなく網羅されている。全体的なトーンがコミカルで、楽しく観られる作品。

 

昭和残侠伝 人斬り唐獅子 』山下耕作監督

高倉健主演。これぞ男と男の愛!先週紹介した『テルマ&ルイーズ』の男版的な位置づけ。「かっこいい!」とは思いますけど、ここに描かれる男二人の世界に女が入り込む余地などないわけで、これはホモソーシャルを超えた男の愛の領域だと思う。違うのかな?

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