『LGBT・紹介レポート』Week 1
〜LGBT(ゲイ、レズビアン、バイセクシュアル、トランスジェンダー)基本用語〜

第1回目は、LGBTに関連する基本用語の紹介です。

参考文献:
セクシュアルマイノリティ』池田久美子、木村 一紀、高取 昌二、 宮崎 留美子著
同性愛と異性愛 』風間孝、河口和也著
『ウィキペディア』

 

セクシュアリティ(Sexuality):生理的、社会的、心理的、あらゆるアスペクトを含む人間の性のあり方全般。

 

基本の4項目

セックス(Sex):身体の性別。身体的特徴やホルモン分泌などの生理的な機能によって区別される男女の差異、生物学的な性の区分。

ジェンダー(Gender):社会的性別。文化・社会的な要素によって決定づけられる男女の差異。「男らしさ」「女らしさ」といった、身振り、しぐさ、外見、また社会的役割や社会的規範に基づく性差。

セクシュアル・オリエンテーション(性的指向):どちらの性(あるいは両方)を恋愛や性愛の対象にするか。

ジェンダー・アイデンティティ(性自認):心の性。性別の自意識。自分がどちらの性別に属するかという感覚、自己認識。

 

セックス(身体の性別)

男性:身体の性が男性の特徴を持ち、性染色体がXYを示す人。

女性:身体の性が女性の特徴を持ち、性染色体がXXを示す人。

インターセックス(半陰陽・間性):性腺、内性器、外性器など、身体の性が、男女両方の特徴をもつ、あるいは、男女どちらかに分化していない人。性染色体が、XY、XXの典型を示さない人など。

備考:人間の性は本来、男と女のみに正確に分類できるものではなく、より多様なものである。性染色体であれば、XXXYやXYYという男性、XXXの女性などもいる。また、両方の外性器がある(または両方ない)場合から、外見は典型的な男女であっても、どちらの性腺(卵巣や精巣)も持たない(または両方持っている)性もある。

 

ジェンダー(社会的性別)

ジェンダーフリー:男らしさ、女らしさ、といった社会的性別にとらわれることなく、自分らしい生き方を目指すという考え。固定的な性的役割の通念からの自由を目指す思想、またはその思想に基づいた運動。

備考:ジェンダーは、それぞれの社会や文化によって異なる。ある社会では男性的とされる行為が、別の社会や文化的背景によっては女性の役割である場合などもある。また時代によっても、社会的性差は変化する。

 

セクシュアル・オリエンテーション(性的指向)

ホモセクシュアル(同性愛):性愛や恋愛の対象が、同性であること。

ヘテロセクシュアル(異性愛):性愛や恋愛の対象が、異性であること。

バイセクシュアル(両性愛):性愛や恋愛の対象が、同性と異性のどちらでもあること。

アセクシュアル(無性愛):他者に対して、性的な関心や欲求を抱かない人。

ゲイ:同性愛者のこと。男性同性愛者を指して使われることが多い。同性愛者全般を指す「ゲイ」と区別して、男性同性愛者を指して「ゲイ男性」と表記することもある。

レズビアン:女性同性愛者。

ストレート:異性愛者。

ノンケ:異性愛者(日本語)。

ダイク:男性っぽい見かけをしたレズビアン。

ビアン:レズビアンの短縮形。

 

ジェンダー・アイデンティティ(社会的性別)

トランスジェンダー:自分の身体的な性別に対して違和感をもち、性自認が一致しない状況全般を指す。

トランスセクシュアル(性別変更者):身体の性別に違和感をもち、また多くは反対の性自認を持ち、主に肉体的な改変(性別適合手術)を求めて行く人。

トランスヴェスタイト(異性装者):女装や男装など、服装や外見に限って反対の性にしようと求める人。肉体的な改変(性別適合手術)までは必ずしも求めていない。

GID(性同一性障害):Gender Identity Disorderの略。身体の性別と性自認が一致しない人が治療を必要とし、診断基準を満たした場合の診断名。

FTM:Female to Maleの略。身体の性別が女性でありながら、男性であるとの性自認を持つ人。

MTF:Male to Femaleの略。身体の性別が男性でありながら、女性であるとの性自認を持つ人。

SRS(性別適合手術):Sex Reassignment Surgeryの略。性同一性障害を抱える人に対し、内外性器の形状を当事者の性自認に合わせるために行う外科手術。
注:手術によって完全に性を『転換』できるわけではないため、かつて使われた性転換手術という語は、現在では用いない。

ニューハーフ(日本語):男性の身体を持って生まれ、女性的な身体や身なり、しぐさ、社会的立場を望み、人為的に女性化に励む人。(定義に変化あり)

オネエ(日本語):男性同性愛者の中で、女性的な身なりや振る舞いをする人。(定義に変化あり)

ドラァグクイーン:男性の身体を持って生まれ、女装や女性的振る舞いをする人。(必ずしも同性愛者とは限らない)

 

その他の関連用語

セクシュアルマイノリティ(性的少数者):インターセックス、トランスジェンダー、トランスセクシュアル、トランスヴェスタイト、ゲイ、レズビアン、バイセクシュアルなど、典型的とされる性のあり方とは異なる性を持ち、全体から見れば少数の人たちを総称して呼ぶ名称。

LGBT:レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの頭文字をとった総称で、セクシュアルマイノリティを指す。

オープンリー・ゲイ(ゲイを公表している人):性的指向を隠さず、公表して生きている同性愛者。

クローゼット・ゲイ(隠れゲイ):性的指向を隠して生きている人。『クローゼット(押し入れ)の中に隠れている』という意味合いからついた言葉。

カミングアウト:性的指向を告白、公表すること。『クローゼット(隠れていた場所)から、カムアウト(出てくる)』という意味で使われるようになった言葉。(Coming out of the closet)

ホモフォビア(同性愛嫌悪):同性愛、または同性愛者に対する恐怖感、嫌悪感、拒絶、偏見、または宗教的教義などに基づいて、否定的な価値観を持つこと。

ドメスティック・パートナーシップ:法的な婚姻関係にはないが、婚姻関係とほぼ同等の社会的権利が認められる制度。主に、同性カップルの権利の保障を意味するが、異性カップルで婚姻を望まない人も登録できる。国や州によって、権利の内容や呼び方は様々。シビル・ユニオンと呼ばれることも多い。

ソドミー:不自然とされる性行為を指す言葉。オーラスセックスや肛門性交など、同性愛/異性愛に区別なく使われる。聖書にある「ソドム」という性的に堕落した街の話から用いられた言葉で、ソドミー法と呼ばれる「特定の性行為を犯罪とする法律」の基となった。ソドミー法は歴史上、同性愛者を迫害、処罰する口実として使われ、多くの人を苦しめてきた。

 

その他の侮蔑的表現

ホモ、レズ、オカマ、クィアなど。どういった状況で使われるかにもよるが、「使っても大丈夫な関係」でない相手、また一般的な社会生活の中では、安易に使うべきではない。英語ではファゴット(ファグ)という侮蔑表現もある。これは差別用語なので、使わないこと。

アメリカ人と同性愛について話す時、ゲイネス(ゲイであること)という言葉がマイルドで役立つ。ホモが侮蔑表現であるように、ホモセクシュアリティという言葉にもまた、多少の使いづらさがある(ややステレオタイプなイメージや、医学的な響きがする場合がある)。もともと、ホモやホモセクシュアルと呼ばれることを嫌った同性愛者たちが、陽気で活発という意味の英語『ゲイ』を自分たちの呼称として使い始めたのが始まり。ゲイネスには、ネガティブなイメージが少ない。

 

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