世界旅2006:ストレスゼロ。ネパールのんびりライフをご紹介(ネパール)

皆さんこんにちは。
カトマンドゥでぼんやりとした日々を送っている安希です。
日本は台風の季節ですね。今年のネパールは雨季がとても長くて雨が続いています。

ネパールはうわさに聞いていた通り、とてものんびりとした土地です。おまけに雨とくるとハイキングにも行けないし、もうボケーッとする以外にやることなし!
そんなネパールからのちょっとした生活情報です。

ネパール入りして早くも一週間が経ってしまったわけですが、何をしていたかというとボケーッとしていました。
朝、僧院へ通う姉を送り出した後はやることなし。ベランダに座って読書をし、隣家の軒下で雨宿りをするハトさん達を眺め、日がな一日、曇り空を見上げて空想に耽る。
ただただボ~っと。そして夕方7時過ぎに姉が帰宅し、静かに食事を済ませると、またまたやることなし。
テレビも電話もネットもない。お茶でも飲みながら読書をして就寝時間となるのです。

ネパールで4年目の姉の生活はというと年中こんな調子。
朝8時から僧院でお経を読み、仏画を黙々と描き、午後のお経を読み、夕方7時まで仏画と向かい合って、家に帰ってからは静かに書を読み、そして眠る。
そして、ものの考え方もとても穏やかです。(私の感覚ではちょっと笑いたくなるのですが本人は本気です)。

まず、無駄な殺生はしない。ので、家の中の虫たちともとても仲良く共存しているのが不思議です。
ネパールの住宅の一番の問題は虫(ゴキブリやクモ)なのですが、キッチンでゴキブリちゃんが出てきても、姉は「Hello」と微笑むばかりで叩き潰したりはしない。
ゴキブリほいほいにみずからの意思で身を投げてくれるまで気長に待つのだそうです。
また、夕飯時にテーブルの上にとまった蚊を私が叩き殺すと、姉は驚き、悲しげに手を合わせてお念仏を唱え始めました!
そして、寝室の壁に居座った大きな二匹のクモたちは、もう随分長い間一緒に暮らしているお友達なのだとか…。ギョ。

木曜日の夜、少し早く帰宅した姉とキッチンで夕飯を食べていると突然停電が起こりました。
「ひゃ~!停電!」と、お箸とお茶碗を持ったまま暗闇で硬直した私とは逆に、
「あら、そういえば今日は木曜日だったわねえ。今日は電力会社のストの日だったわ。7時から9時30分は町中の電気が消えちゃうのよね」と
姉は余裕でロウソクに火を灯しました。

ちなみに、以前はこの手のストが時間帯を変えて毎日起こっていたのだそうです。
「電気が消えちゃうと読書も出来ないし、まさに日の出と共に活動し、日の入りと共に就寝の毎日」だったそうです。
実は昨日(土曜日)の夕方も突然停電しました。キッチンで夕飯を作っていたら突然真っ暗闇に…。
今回の停電は姉にも予想外だったようですが、それでも慌てることなんてなし。ロウソクの灯りを頼りに、余裕で千切りキャベツなんてやってましたよ。(^^)

そんなわけで、ネパールはよくストライキが起こる国なのですが、みんなあまりストレスもなく、適当に対応している様子です。

例えばこんな話:
ある日、姉が飛行機のチケットを予約するために旅行会社へ行くと、動いていないパソコンの前で、旅行会社のスタッフがのん気にお茶なんか飲んでおしゃべりをしている。
「チケットを予約したい」と言うと、スタッフはニコニコしながら、「電話会社のストでパソコンが動かないから空席状況が調べられず、予約できない」と。
「それでも、飛行機はちゃんと予定通り飛んでいるのかしら?」と質問すると、
「それも分からないわねえ。とりあえず空港へ行ってみるのが一番ですね。もしかしたら飛行機が降りてくるかもしれないし、もし飛行機が降りてくれば空席状況もきっと分かるはずだから。でも、コンピューター関連が今日は全て停まっているから、そうねえ、もしかしたら飛行機も降りてこないかもしれないわね。とにかく誰も連絡が取れないからなんとも言えないわ。」と。

日本の感覚では考えられないようなことなのですが、この国にいるとなんとなくそれが普通のことと思えてくるのが不思議ですね。
ストライキや予定変更や暗闇やゴキブリに一々驚いていては身が持たないので、気にせずに淡々と生きていくことが大切なのだそうです。
うん、確かに不自由は多いけれどストレスは無いですね。

昨日から姉の僧院(仏画の学校)が10日間のお休みに入りました。
ネパールは宗教行事やそれに関するお祭りなどがとても多くて、今回はそれにあわせてのお休みなのだそうです。
それで、このバケーションに何をするかと言うと…、ちょっとハイキングに行く予定が雨に降られ、相変わらずすることも無いので、いま僧院内の教室におります。
姉は、となりで黙々と絵を描き、退屈な私はこうしてレポートを書いているのです。
静かな雨音と僧侶達の話し声を聴きながら…。

ネパールは経済的には貧しい国なのだそうですが、チベットで感じたような「貧しさ」をあまり感じることがありません。
人々はネパールのネパール的なペースで貧しいながらに独自の生活を確立させている。そんな気がします。

チベットよりもチベット仏教が色濃く、ヒンズー教も色濃く、宗教的文化側面を強く持った国だけれど、何か緩やかな考え方と穏やかな態度を持ったオープンな国。
私のネパールの印象は、今のところそんな感じですね。
休みの日に教室の片隅で黙々と仏画を描き続ける姉、とは言っても全然堅苦しい修行のイメージとは無縁で、本人曰く「ストレスゼロ」で生きていられる辺りが、この国のもつ不思議な魅力なのでしょう。

そんなわけで、私もぼんやりのんびり、「ストレスゼロ」を目標に、時には街の暇そうなお兄ちゃんやお姉ちゃんたちと会話を楽しみつつ、しばらくは軒下のハトでも眺めていようと思います。

次回は、ネパールの田舎情報をレポートできたらと考えています。
山の方に住んでいる民族の生活なんかを見てきたいなと思っていますが、どうやって山まで行けばよいのでしょうか?
ヒッチハイクでしょうか?(^^)

それではみなさん。ごきげんよう。

安希

余談:
僧侶たちはみんなヨーモアが大好きで、お経をちょっぴり間違った旋律で読んでみたりするとみんな大喜び。
その手のささやかなアクシデントにクスクス笑いつつ、誠に穏やかな日々を送っているようなのですが、仏画修行生の「おなら」にもちょっとした楽しみがあるようです。
皆で座して絵を描いていると、一人が「プー」っとやります。
すると他の生徒もクスクス笑いながら続けて「プー」。
そんな風に「おなら」が伝染し、みんな大喜びで「プー、プー、プー、プー」。
それでもここは仏教僧院。教室とは言えちゃんと祭壇があり、ダライラマ14世のお写真やらエライお坊さんが祭られ、経典も多く収められている場所。
そこで校長先生(元僧侶)は真面目な顔で生徒に教えを与えるのだそうです。
「みなさん、神様の絵の前でそんなに「プー」「プー」おならをしてはいけません。それは不徳というものです。
この僧院にあって、そのようなレベルのことから教えなければならないのは恥ずかしいことなのですよ。分かりますか?神様の絵を描いているときは「おなら」は控えましょう。」と。

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