239. キューバのお金『予習編』

皆さま、こんにちは。

今日はキューバのお金について。この件については、以前アップした『複雑な距離感』の中でも通貨のダブルスタンダードという形で少し触れましたが、もう少し詳しく書いてみることにしました。まず通貨についてのおさらいをしますと・・・、

キューバには2つの通貨が存在する。1つ目は、現地人が使用するペソクバーノ(CUP)と呼ばれる通貨で、2つ目は、主に外国人が使用するクック(CUC)と呼ばれる通貨です。

ただし、外国人であってもペソクバーノを使用することはできますし、また現地の人もクックを使って買い物をしたり、サービスを受けたりしています。例えば海外からの輸入品や高額な耐久消費財を購入する場合は、現地人もクックで支払う必要があります。ペソクバーノは紙幣価値があまりに低く、高額商品(例えば、3万円のステレオ)を買おうとすると、それこそ大量の札束を担いでいくはめになるため、高額取り引きには向かないのだと思います。日本の感覚で言う『小銭』のようなものですね。私たちも、3万円のステレオを買うために5円玉(6000個)を担いでいったりはしないですから。(笑)

(余談ですが、かつてアメリカの高級ショッピングモールで仕事をしていたときに、数百ドルのハンドバッグを全て1ドル札で購入したお客さんがいました。妻へのクリスマスプレゼントを買うために、1ドル貯金をしていた労働階級の男性でした。店長とレジに並んで、札束を何度も数えたことが懐かしいです。数えるのは大変でしたが、商品を売る側として、とても素敵な体験をさせてもらったな、と思います。笑)

話がそれました。失礼。
では、実際の為替レートはどうなっているのでしょう?

レートは、1USドル=約1CUC= 約24CUP(実際のマーケットでは面倒なので25で換算)=約100ですから、だいたい1CUC=100円、1CUP=4円、です。

以下の写真はどちらも20ペソ紙幣ですが、その価値には25倍の差があります。

Exif_JPEG_PICTURE

20クック札=2000円。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

20ペソクバーノ札=80円。

ですから、例えば闇両替で2000円両替をして、20クック札をもらうはずが、知らずに20ペソクバーノ札を掴まされたりすると、2000円がたちまち80円になってしまうということ。とくに、20ペソ紙幣の裏面はどちらも青いインクを使った紛らわしい印刷なので、支払いをするときに間違えたり、おつりを貰うときに騙されたりしないよう気をつけましょう。

社会主義国である上に、通貨が2種類存在するということで、キューバの両替所の前にはいつも長い列ができています。現地の人たちも、炊飯器を買ったり、インターネットを使ったりするためには、クックが必要になりますから、コツコツ貯めたペソクバーノを持って両替所へやってきます。もちろんその逆もあります。また、両替所の入り口には警備員がいて、一人ずつしか中へは入れてもらえないため、外で長い時間待たされることになります。正直言って不便です。不便ですが、両替所を利用している限り、騙しやぼったくりに遭うことはありませんし、レートは全国一律で、窓口での手続きもきちんとしているのがキューバ。資本主義国のように、各両替所を回ってレート比較をする必要がないのは、ある意味ストレスが少なくていいな、とも思いましたね。選べる自由もいいけれど、選べない気楽さもいい。私はどちらも好きです。

ということで予習編は終わり。
次はキューバのお金『賃金編』をお届けします。

ではまた、ごきげんよう。
安希

Be the first to like.


コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。