複雑な距離感 (キューバ)

皆さま、こんにちは。

安希@キューバ南部の都市サンティアゴ デ キューバから。今日は朝から土砂降りのため、宿で静かにレポートを書くことにしました。キューバのネット事情は相変わらずなので、このブログをアップするのは出国後になると思いますが、時間がある時に書いておこうと思います。

雨が降って外出ができず残念・・・と思われるかもしれませんが、実はこの小休止にホッとしています。晴れていると宿に居づらいので、どうしても朝から外出することになります。日差しも強いし、ナイトライフは終わりなく続くし、やはり連日の外出はしんどい。キューバでは出会いも多く(四六時中、人がくっついてくるんです!)、休む暇がありません。今日も朝から人に会う予定でしたが、疲れもあって乗り気ではなかったので、雨を口実に宿に隠れていることにしました。

毎日朝から晩まで人がくっついてくるキューバ。旅をしていて一番面白いのは『人との出会い』ですが、同時に一番疲れるのも『人との出会い』です。人に会わなくて済む旅行だったら、どんなに楽かと思いますね。・・・・ おばちゃん、かなり疲れてるでしょ?(笑)キューバは謎が多く、旅をして面白い反面、疲労感がUPする要素もばっちり揃ってしまっている国です。例えば、

 

1、英語が通じない

これはスペイン語を勉強しなかった私が全面的に悪いわけですが、今までに訪れた国の中で、たぶん一番英語が通じない国だと思います。(北朝鮮を除く)スペイン語の単語を並べていけば、最低限のこと(例えばバスのチケットを買ったり、宿の値段交渉をしたり、ネットの使い方や道を訪ねたり・・)はこなせますが、やはり込み入った話はできない。メモ帳に絵を書いたりして意思疎通している状態なので、普段の旅よりも集中力と推測力を要します。

 

2、出会う相手が男性ばかり

言葉が通じなくても、女性との出会いが多い国は楽です。アジアでも、中東でも、アフリカでも、場所によって差はありましたが、老若男女を問わず、いろんな人との出会いがありました。でも、ここキューバに来てからの2週間は、出会いが男性ばかりに集中してしまっていて、正直疲れてしまいました(女性で話ができたのは、まだ一人だけ)。フレンドシップと言いつつも、やはり相手は異性ですから、どことなく恋愛めいた微妙な関係にならざるを得ない。このしんどさは、男性の旅人には分からないと思います(女性の旅人は、たぶん共感してくれると思うけど・・)。どうやったら女性と知り合いになれるのか・・・、ちょっと作戦を練り直す必要がありそうです。


3、暇すぎないか?

キューバの人は、素朴な笑顔と愛嬌のある、感じのいい人が多いです。とてもフレンドリーに声をかけてくれますし、全般的に人懐っこい国民だと思います。しかしキューバの男性がくっついてくる理由は他にもあって、彼らが「かなり暇」だからだと思いますね。人々は、一応は仕事には就いています。先生、料理人、政府関連の施設やら何やらと・・・。なんたって社会主義の国ですから、何らかの仕事に就くのは当然です。

でも、お休みがいっぱいあるらしく、出会うとすぐに「次はいつ会える?何時に迎えにいけばいい?」と聞いてきます。「明日の朝は?」「今日の夕方は?」「夜は?」と。で、四六時中くっついてくるので、「あの〜、明日のお仕事はいいんですか?」と聞くと、「明日は仕事を休む」とか「午前中で終わるから、お昼に迎えにきていいかい?」というような話になる。もちろん、日本や欧米諸国のように朝から夕方までみっちり働くような習慣は、その他の多くの国において存在しませんが、それにしてもキューバ人・・・暇すぎないか?

 

4、通貨のダブルスタンダード

キューバの男性が仕事をほっぽり出して外国人にくっついてくる理由には、「仕事観の違い(暇)」という以外に、もうひとつ切実な理由があります。それは、他の途上国でいうところの「外貨」の獲得、ここキューバでは「クーク(CUC)」という外国人向けのお金の獲得に、一部の人たちが血眼になっているからです。

外国人向けの通貨クークは、地元の人たちが使う「ペソ・クバーノ(CUP)」という通貨に換金すると24倍の価値がつきます(実際の相場観は、もう少し低いですが・・)、だから一部の人たちは、外国人と行動を共にすることで、何とかして「クーク」を手に入れたがっています。

こういったいわゆる「通貨マジック(一攫千金!)」が起きる状況は、何もキューバに限ったことではありませんが、キューバの場合は、あからさまな通貨のダブルスタンダードを敷いているために「外人=クークをいっぱいもっている=大金持ち」という現実が、より可視化され、市民の意識の中に入っていっているのだろうと思います。

社会主義のキューバには、人なつっこさや、リラックスした雰囲気があって、もちろん素晴らしいのですが、でもやはり水面下ではいろんな駆け引きがあるというか、下心があるというか、「クーク」獲得のための違法行為(おばちゃんは、初っ端から巻き込まれましたが・・・)など、いろいろあるな〜というのも事実です。そういう状況もあって、地元の人たちとは、それなりに複雑な距離感の中で毎日を過ごしています。

通貨のダブルスタンダードについては、他にも書きたい小話があるので、また後でまとめて書きますね。

宿のお母さんが、いきなり「他の客が来る事になったから、今夜だけ別の宿に引っ越して欲しい」と言って来たので、今から近所の宿に引っ越すことになりました。ですので、今日はこの辺で。

ではまた、ごきげんよう。
安希

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1件のコメント

  1. そりぁ、安希さんが、魅力的なんだからしょうがないですよ。通貨じゃなくて、男性の話ですよ。
    今までの国の男の方がおかしいんじゃない?
    とにかく気を付けて旅して下さい。

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