215.歯医者さんとレントゲン被ばく (日本)

皆さま、こんにちは。

安希@自宅です。暇で退屈な引きこもり生活を送っています。
先週末に文庫本が、今週末に新刊が発売というこの時期は、実はあまりやることがなく、だけど国外に脱出するわけにもいかない谷間の時間。加えて、次の取材先のアポとりの最中なので、こういう時期は、じっと「待つ」しかないわです。そんなことで、読書、散歩、映画鑑賞、筋トレ、お掃除くらいしかしてないですね。(笑)あっ、昼寝してますね。めちゃめちゃ昼寝してます。取材のサイクルにはいったら、また目が回るような忙しさが押し寄せてくると思うので、今のうちに寝だめしているってことで・・。(笑)

そうそう、日本から出ることができず、しかも暇とくれば、やっぱり終わらせておくべきは歯医者さんでしょう。虫歯がなくても、昔の詰め物を詰め替えるとか、そういう細かいことをやっておくべきです。というのも、以前旅先でキャラメルを食べていたら、大昔(二十数年前)に詰めた奥歯の詰め物が、キャラメルにくっついてボロッ!と取れてしまいました。あれはインドの駅でした・・。その後、一年以上、奥歯に穴が開いたまま旅を続けましたが、まあ、食事の度に、ものが詰まる!というので、専用のプラスチックの爪楊枝をいつも持ち歩いてました。(笑)

そして帰国して詰め直し、また取材旅行に出かけて、キャラメルを食べていたら、別の詰め物がボロッ!と取れまして・・。それで、おばちゃんは考えたのです。この古い詰め物や、安い詰め直しを、このまま放っておくと、旅先でキャラメルを食べる度に、爪楊枝と一緒に旅行しなくてはいけなくなる・・。どうすればいいのか。

1.頑丈な詰め物に、詰め替える。(保険がきかなくて高いけど・・)
2.キャラメルを食べない。

キャラメルを諦めるのは、あまりにも辛かったので、口の中を徹底修理することにしました。そして、去年から、少しずつ詰め替え開始。その治療は終わっていたのですが、その後も、口の中のメンテナンスをしっかりやろうと思い、しかもちょうど暇だったので、年が明けてすぐに歯のクリーニング(歯石除去)に行きました。(あと、北朝鮮旅行中に壊れてしまったマウスピースも修理したかったので、歯医者さんに行きました。)
だいだい一年ぶりのクリーニングです。歯医者さんの壁にも、3~4か月に一度はクリーニングしましょう!ってポスターも貼ってありましたからね、さすがに一年に一回くらいしか無理ですが、まあ、行ったわけです。

すると何が起きたか。
「では、まずレントゲンを撮ります」とのこと。
「え?歯のクリーニングだけでもレントゲンが要るんですか?
「はい。レントゲンを撮らないと保険が適用されないんですよ
「じゃあ・・・クリーニングはやめにして、とりあえず虫歯のチェックだけしてもらえますか?」
「それも、レントゲン撮影が必要です」
「え?」

虫歯のチェックは小学校の頃から、歯石とりは大人になってから、これまでにも何度も経験してきましたが、レントゲン撮影しないとできないなんて、聞いたことないなぁ・・・。と思い、「あの、簡単なのでいいんですけれど。さっとチェックするだけで・・・」

「レントゲンを撮らないと細かいところまでは分からないんですよ」
「でも、今まではレントゲン撮影なんてしなくても、虫歯のチェックもしてもらえたし、歯石もとってもらえたはずです」
すると歯科衛生士さん(真摯な態度の、いい方でした)は、申し訳なさそうにこう言いました。
「最近、保険の適用範囲がややこしくなって、レントゲンを撮らないと保険が下りないんですよ。病名をつけて、治療行為ということにしないと虫歯のチェックも歯石とりもできないので、みなさんレントゲンを撮って、クリーニングをされているんですよ・・・
「でも、クリーニングの度に被曝するってことですよね・・。それって、ちょっと嫌ですね。それに、私の場合は、去年もここでクリーニングをしているし、治療も受けているので、その時に撮ったレントゲン写真が残っていると思います。それを参考にしてもらってはいけないんですか?」

歯科衛生士さんがファイルを確認すると、去年の2月に撮影したおばちゃんのレントゲン写真が出てきました。ああ、これこれ!この時も、レントゲン撮るの嫌だなと思いつつ、でも詰め物を詰め替えたりという大がかりな治療(あれは、保険適用外の高い詰め物だったけれど)だったので、レントゲン撮影も仕方ないと思いました。でも、今回は、撮影から一年未満の写真があって、ただ歯石を取りたいだけなのに・・・。がっくりです。

歯科衛生士さんも困惑気味でしたが、とにかく制度が変わったので、レントゲンを撮らないと保険が下りない、とのこと。おばちゃんとしては、何度もレントゲンを撮ることに抵抗があったので、その日はクリーニングを諦めて帰宅しました。それで、家に帰ってからふと思った。「保険が下りないということは、自費であればクリーニングできるんじゃん?」と。気になるのは値段です。そこで、次に行くとき(修理したマウスピースをもらいに行くとき)に、値段を聞いてみることにしました。

それで昨日(暇だしね!)、また歯医者に行ってきたわけですが、受付けの女の子に質問をすると、よく分からないようでした。
「虫歯とクリーニングのセットで、だいたい3000円くらいだと思いますが・・」
でも、それはレントゲン撮影を入れた保険適用内の料金であって、私が知りたいのは、レントゲン撮影をせずに歯石を取った場合(自費)のお値段です。女の子も分からない様子で、中にいた歯科衛生士さんに聞きにいってくれました。

それから中で話し合っていた様子ですが、しばらくすると歯科衛生士さん(あの親切な歯科衛生士さんです)が出てきて言いました。
「今回は、レントゲン撮影なしでもいいですよ。保険も一応大丈夫です」
「え、でも前回は、それだと保険がきかないと説明を受けました」
「う~ん、まあ先生によってもいろいろ、あれ、なんですが。去年とったもの(レントゲン)もありますし、それで今回は大丈夫ですけれど。まあ、それ(去年2月にとったレントゲン写真)が、一年を超えてしまいますと、また撮り直しが必要になります・・・」

ええ~、前回と話が違いますよ~。って思いましたが、結局、自費で歯石とりをした場合の値段は、教えてくれませんでした。私にとっての問題は、保険がきくかきかないか、ではなくて、レントゲンを何度も撮らずに済む方法でやりたい、ということですが、どうも話が前に進まない。

「では今日、虫歯のチェックか歯石とりをしていただけますか?」
「いや、今日はちょっと無理なので、またきてください」

でも、また行く頃には、去年とったレントゲン写真が一年経って無効になり、撮り直しになるか、あるいは先生によっていろいろあってレントゲン撮ってくれと言われるか、なんとも言えないところです。

そして思った。
レントゲンって、こんなにちょっちゅう撮るものだったかな?と。

原発事故以来、放射線被ばくに対して以前より敏感になってるためにそう感じているだけなのか、あるいは実際にレントゲン撮影する機会が増えているのか、はっきりしたことは分かりません。ただ、歯石をとるたびにレントゲンを撮るのは、やっぱり問題だと思います。

『歯のクリーニングごときに医療保険を適用するな』という方針は、分からなくもないですが、『だから治療行為(レントゲン付き)だったら保険を適用してもよい』というのでは、結局、『必要もないのにレントゲンを撮りまくる』ことにしかならないと思います。実際、歯医者さんは『保険適用内でやりましょう!とにかくレントゲンを撮りましょう!』と勧めている印象でした。

「レントゲンでないと細かい虫歯や病気は見つけられない」という説明も受けました。なるほど、とは思います。ただし、半年や一年ごとにレントゲンを撮って発見しなければいけないような虫歯や病気って、どれほどあるのでしょうか?5~10年に一回くらいでもいいんじゃないでしょうか?あと、歯医者さんをかえた時、初診の時に一枚撮る程度でいいんじゃないのかな?と。だって、たかが歯石とり、たかが虫歯のチェックですよ。ガンとか複雑骨折の話ではありませんから。

それよりは、簡単な予防歯科に力を入れたほうがいいと、個人的には思います。定期的に、簡単な虫歯のチェックを受けて、歯磨きの指導を受けて、歯石をとってもらう。それくらいでいいのではないでしょうか? 「虫歯はありませんが、今後も継続して歯磨きはしっかりやりましょうね」なんて言ってもらって、次の一年間も、またちゃんと歯磨きをしよ~って思って家に帰ることのほうが、半年ごとにレントゲン撮影で『治療行為』をしてもらうより、良いと思います。

予防医療は、ハードルが高くなると敬遠されると思います。(だって、別に病気でもないのに、あれもこれもと手を加えらえるのは苦痛ですからね。)レントゲンが嫌な人は歯石もとりに行けない、となると、余計に虫歯になる確率が上がり、それこそ『本当の治療行為(さらに医療コストがかかる)』を受けなければならないケースが増えるのではないでしょうか?

私自身は、子供のころは虫歯がありましたが、予防歯科というものを知って以来、1年に一回程度歯医者に行って(旅行中だと数年に一回ですが・・・)、簡単な虫歯のチェックと歯石とりをしてもらい、「また頑張って歯磨きをしよう」と思うだけで、ここ20年間は、小さな虫歯が一つ見つかった以外は、何も問題なく過ごせています。そのくらいでいいんじゃないか、と思います。

しかも笑えるのが、その小さな虫歯は去年見つかったんですよね。詰め物を詰め替えている時に、古い詰め物を20年ぶりに外したら、小さな虫歯が見つかりました。先生にも「あ~、開けてみて良かったですね~。治療して新しいのを詰めておきますからね~」と言われました。この意味がお分かりでしょうか? (笑)
つまり去年、レントゲン写真を撮って虫歯のチェックをしたときには、結局、この虫歯は発見できなかったわけです。ところが、おばちゃんが旅先でキャラメルを食べたいばっかりに、詰め物を新しくしたところ、たまたま中を開けてみたら虫歯が見つかった。この20年間で一本だけできた虫歯を見つけたのは、直前に撮影したレントゲン写真ではありませんでした。(笑)

歯科レントゲンの被ばく量は、人体にはまったく影響ない程度、という意見もあるし、実際そうなのかもしれません。でも、だからと言って必要もないのに撮りまくらなくてもいいんじゃない?というのが、おばちゃんの考えです。

そんなわけで、暇つぶしにブログを書いてみました。では、しっかり歯を磨いて、虫歯を予防していきましょう!

ではまた、ごきげんよう。
安希

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5件のコメント

  1. こんにちは!
    お元気そうですね。楽しく拝読しています。
    三年前、「被ばくをするからいやだ」とレントゲンを拒否したら、非常識っていう目で見られました。
    今はそんなこともないかしら、と思っていましたが・・・。
    レントゲン撮らないと保険適用にならないとは。
    どうぞお風邪など召しませんよう。
    ゆっくり休養なさってくださいませ。

  2. 今やコンビニの数より歯科医院の数の方が多いそうですから、どの歯科医院も経営に必死なのでしょうね。先生によってレントゲンの要不要が変わるというのでは、医学上の問題ではなく経営上の問題なのでしょう。
    よい歯科を見つけて、かかりつけにしておくことが重要だなあと改めて思います。

  3. はじめまして。最近「インパラの朝」に出会いました。JOCVのOBですが、共感すべきことが多かったです(大半のJOCVはそう思わないかもしれませんが・・・)。歯医者ではありませんが、歯医者マニア(?)の意見として→①レントゲンは完璧ではありません。その時の体調により映らないモノもあります。何回もとる必要はありませんが、新しい何があるかもという気持ちではどうですか?1週間前に撮ったのならその必要はありませんが・・・。虫歯って、すぐにできるので。②歯石は歯磨きの回数ではなく、ついてしまうものです。食べ物の影響の方が大きいかな。ブラッシングを指導してもらうとそれまでの自分の間違った仕方に驚きます。定期的に歯のチェック、歯石除去、ブラッシングの指導は大切だと思います!③途上国では、痛み半分+興味半分で歯医者さんを3軒めぐりました。日本と比べると技術はイマイチですねー。上手な人もいましたが、数年後にポロッと落ちたり・・・。
    皆さん、歯を大切にしましょう!

  4. 私も歯のクリーニングのみでレントゲンの経験ありました。
    やはり誰でもそんなふうに疑問を持ちますよね。
    医療制度、これは歯科のみならず業界の利益誘導の為、無駄な診療制度が
    たくさんあるように思えます。きっと弱い人々が負担を強いられるのですね。
    これを機に医療問題にも切り込んでください!これだけでは無理か(笑)
    インパラの朝・Beフラット・食べる、、読みました。その切り口に感動しました。
    新書(愛と憎しみの豚)はこれから読みますね!
    危険な旅をしているようですが、決して死なないで生き続けて、、感動する本をこれからも書き続けてください!
    陰ながら応援しております。

  5. はじめまして。インパラの朝がとても好きで読ませていただいていたら、先日本屋で、文庫本と豚の新刊を見つけて、とても嬉しくなりました♪
    チェルノブイリのお話や、それからすっごく寒そうで、、ぐぐっと入り込んで読ませてもらっています。

    歯科のレントゲンのことが今まさに気になっていました、、
    虫歯がひどくなり治療がなかなか終わらないでいて、何度もレントゲンを撮っていることが気にかかっていました。
    (私は敏感な方だからか、レントゲンを撮ったあと軽い頭痛がします)
    見えない放射線はやはり影響が気になります。レントゲンや麻酔、あたり前のようにされてしまうから、安希さんやコメントの皆さんみたいにきちんと伝えること、大事と思いました。

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